福原遥のダークヒロインぶりも話題、鈴木亜希乃Pが語る「型にはまったドラマではないところも面白く感じてもらえれば」<マル秘の密子さん>

2024/08/24 12:00 配信

ドラマ インタビュー

福原遥主演ドラマ「マル秘の密子さん」第3話より (C) 日テレ

福原遥が主演するドラマ「マル秘の密子さん」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系/Hulu・TVerにて配信)。謎多き主人公・本宮密子(福原)による謎めいた物語として始まった同ドラマだが、密子の過去と本当の目的が明らかになり、盛り上がりを見せている。このたび、WEBザテレビジョンでは鈴木亜希乃プロデューサーにインタビューを実施。制作に込めた思い、俳優陣、そして後半の見どころを聞いた。

さまざまな要素を詰め込んだ“ノンジャンル”のドラマに挑戦

――放送スタート後、作品への反響はどのように感じられましたか?

今回、日本のドラマにはあまりないような世界観といいますか、美術セットやキャストの皆さんの衣装、またカメラレンズにもこだわって、本番前のカメラテストの時間を多くとり、俯瞰(ふかん)で撮影したり、シンメトリー(左右対称)に見える手法を行ったり、そういった映像的な面白さみたいなところも追求しているんです。そこにもすごく興味を持ってくださった方が多く、制作的なこだわりもちゃんと響くんだなと感じました。

あと、主演の福原遥さん演じる本宮密子という人物そのものに興味を持っていただけて、面白がってくださっているなと思いました。

――福原さんのキャラクターだけでなく物語自体も謎に満ちているスタートでしたが、この作品を制作するきっかけは何だったのでしょう。

コロナ禍で外に出られないという状況になり、さまざまな動画配信を通して映像を見るという文化が根付いたように思うんです。海外ドラマを見る機会も増えて、例えば「愛の不時着」のような色々な要素があるものも日本でヒットして、いろんなジャンルがあっても楽しめる土壌ができてきたのかなというところで、ある種、ノンジャンルというかジャンルレスのようなものはどうかと考えました。

謎めいたヒロイン設定は昔からやってみたいと思っていました。そこにお仕事ものや財閥vs庶民、サスペンスなど、いろんな要素を詰め込んで先が気になるというような展開を毎話毎話作っていても、今の日本の視聴者さんならびっくりせずについてきてもらえるのではと。

あと、自分自身、海外ドラマを見て映像がすごく綺麗で圧倒される経験をしたので、そこも大切な要素だと取り入れました。いまはTikTokなどSNSで映像に触れる機会が増えていますし、物語の面白さはもちろんですが、映像にこだわるというのも視聴者の方が求めていることだと思ったんです。

すごく実験的なドラマだなという思いで作っていますし、実際、チャレンジングな企画だなとも思っています。そんな型にはまったドラマではないところを面白く感じてもらえればうれしいです。