<異世界スーサイド・スクワッド>新ヴィランを相手に、スースクがまさかの大敗北!? ハーレイに新たな因縁も?

2024/08/16 22:17 配信

アニメ レビュー

ハーレイのレアな大泣きシーン!


エンチャントレスの攻撃で気絶していたハーレイが目を覚ますと、そこにはシンカーと駆け引きするリック・フラッグ(CV:八代拓)の姿があった。リックがシンカーたちの首に仕込まれた爆弾を爆破すると脅すと、シンカーはそれはハッタリだと言いつつも、万が一のリスクを避けるため、その場から去っていく。さらには、胸に銃弾を受けて死んだかと思われたデッドショットたちは気を失っていただけで、無事に王国に帰還するのだった。

ここではハーレイが意外な一面を見せてくれた。デッドショットたち3人が死んだと思ったハーレイは、リックの前で「みんな、死んじゃった〜」と大粒の涙を流しながらギャン泣きしたのだ。これまでも、仲間のことを気遣ったりドラゴンの卵をかばったりなど、人情味に溢れた言動を見せてきたハーレイだけに、仲間の死に泣いても不思議ではないが、それでもこのシーンの泣きっぷりは作画、芝居ともに気合いが入っており、今話のハイライトとなっている。ちなみにデッドショットたちが生きていたのは、シンカーが撃った銃弾に細工が施されていたためで、ほぼ確実にエンチャントレスの仕業だろう。彼女はシンカーとも折り合いが悪そうで、さらに帝国も好きではないと言う謎多き存在。さらに去り際にはハーレイと目を合わせるなど、今後ハーレイにとっても因縁深き相手になりそうで、次の対決が楽しみだ。

凹み中のキング・シャークが超ブチ切れ

アニメ「異世界スーサイド・スクワッド」Episode6よりSuicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2024 Warner Bros. Japan LLC


王国へと帰還したスースクだったが、女王アルドラ(CV:能登麻美子)は、彼らを縛り首の刑に処そうとする。しかし、この処遇に納得のいかないフィオネ(CV:上田麗奈)とセシル(CV:福島潤)は、アルドラに内密でスースクを脱獄させようと画策。敗北したばかりでどこか元気のないスースクだったが、「家族や恋人は、お前たちの帰りを待っているんじゃないのか?」とセシルが発破をかけると、リックも「お前らがそこまで腰ヌケだとは思わなかったな」と盛大に煽る。すると、少しづついつもの元気なスースクへと戻っていくのだった。

終盤の牢獄でのやり取りでは、凹んでいるキング・シャークを巡るやり取りが面白い。デッドショットがキング・シャークを励ますために彼の歯を抜こうとするも失敗、続いてクレイフェイスは歯を抜くことに成功するが、キング・シャークは「痛い」と物凄い形相で睨みつけ、クレイフェイスを追い回す。この一連のシーンでは、ションボリしたり、言われるがままに口を大きく開ける可愛い姿と、そこから一転して凶暴になる姿など、キング・シャークの魅力がたっぷりと詰まっていて、彼のファンにはたまらないシーンだろう。SNSでも「いじけるサメちゃん可愛いw」「そりゃブチ切れるよw」などの声があがっていた。

脱獄計画の発案者であるフィオネは、幼いころに犯した失敗を母から咎めらたことで、それ以来、ずっと母親の言いなりとなったままだった。しかしいつまでもそれではいけないと考え、今回の行動に踏み切ったのだと言う。それを聞いたハーレイは、ただ一言「そう」とだけ言い残し、その場を立ち去るのだった。

最後はフィオネの幼少期に起きた悲劇が描かれた。彼女は、自分が喋った情報によって、結果的に仲の良かった男の子が死んでしまうというトラウマを抱えており、だからこそ今までずっと母親の言いなりだったことが明らかとなった。そんな彼女からすれば、今回の脱獄計画は母親に対してのかつてない反抗であり、どんな結末を迎えるのかは注目だ。またここでもハーレイとの因縁が印象的に描かれており、今後のふたりのドラマからも目が離せない。

◆文/岡本大介

アニメ「異世界スーサイド・スクワッド」Episode6よりSuicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2024 Warner Bros. Japan LLC