“大抜てき”の連続でスターへ「海街チャチャチャ」でブレイクのキム・ソンホとは?新作「暴君」ではミステリアスな役で新たな姿

2024/08/21 07:10 配信

ドラマ コラム

韓国ドラマ「暴君」より(C)2024 Disney and its related entities

「海街チャチャチャ」で一躍ブレイク


ドラマ出演経験がほぼない状態からオーディションでの抜てきが続き、その期待に応える好演で瞬く間にキャリアアップしていったソンホ。舞台でしっかりと演技の基礎を身に付けていたのはもちろんのこと、大勢の中でも人々の視線を引きつけずにいられない彼の魅力の一つが、えくぼと笑顔が作る明るく爽やかなキャラクターだろう。

初めての時代劇「100日の郎君様」(2018年)で演じたのは、頭脳明晰(めいせき)なエリート役人チョン・ジェユン。ヒロイン・ホンシム(ナム・ジヒョン)に思いを寄せながらも彼女と世子イ・ユル(ド・ギョンス)の恋を応援するけなげな役回りをしっかりと務め、笑顔も破壊力抜群。メインカップルに劣らぬ人気を獲得した。

ドラマ「スタートアップ:夢の扉」(2020年)でも、ヒロインを陰から見守る愛すべきキャラクターを好演。2019年からは韓国の人気バラエティー「1泊2日」にレギュラー出演するなど、わずか2年ほどの間に知名度を加速度的に上げていったソンホが2021年に出会ったのが、ドラマ「海街チャチャチャ」だ。

現実主義の歯科医ユン・ヘジン(シン・ミナ)と“万能ニート”こと無職のホン班長(ソンホ)の軽快なロマンスを描いた同作で、ソンホは困っている人を見ると助けずにいられないホン班長を好演。不愛想だが優しく、図々しくもありスマート、というつかみどころのないキャラクターも人気を呼び、この「海街チャチャチャ」でソンホは一躍ブレイクを果たした。


強烈な闇を見せつけた「暴君」


「暴君」は、そんなソンホの代表作「海街チャチャチャ」以来3年ぶりのドラマ出演作となる。これまで、えくぼと笑顔を生かした軽快なキャラクターやお人よしキャラクターを好演してきたソンホだが、「暴君」で演じているのは正反対の、ミステリアスで大いなる闇を抱えた人物。

頭に拳銃を突きつけられた絶体絶命の状況でも、表情を変えることなく指でゆっくりと銃口を払いのけ「どけろ。撃てないくせに」と落ち着いた表情で相手を威圧する。これまでの愛嬌あふれるチャーミングなイメージを即座に打ち消し、視聴者を納得させてしまう強烈な説得力が、淡々としたまなざしと端正な顔立ちから立ち上ってくる。

最終話ラストでチェ局長は、衝撃のエンディングを迎える。そのルックスから感じられる朗らかで健全なイメージを完全に消し去った、“まだ見たことのないキム・ソンホ”をじっくり堪能したい。

韓国ドラマ「暴君」(全4話)は、ディズニープラスのスターにて全話独占配信中。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

韓国ドラマ「暴君」キービジュアル(C)2024 Disney and its related entities