【遺留メモ9(終)】上川隆也「今後の『遺留捜査』の広がりにもご期待ください」

2017/09/14 08:05 配信

ドラマ インタビュー

「遺留捜査」で糸村聡を演じる上川隆也


――ちなみに京都でも自転車に乗られていますが、あれは東京で使っていたものですか?

今回の自転車は京都でご用意いただいたものです。これは今回の面白い部分の一つだとも思うのですが、京都府警では巡回に自転車を使わないそうなんです。 

皆さんヘルメットをかぶって50ccのスクーターを利用していらっしゃる。つまり糸村が自転車を使うということは、言ってしまえば、「これはフィクションです」ということの明確な表明だと思うんです。

京都府警など組織のリアルさは踏まえつつ、ディテールにちょっとした「うそ」を織り交ぜる。でもやっていることは大真面目という不思議なバランスがそこに生まれれば、それが遺留捜査の「イズム」なのかなと思っています。

――確かに糸村さんがスクーターに乗って捜査に出向くというのは想像できません(笑)。

ちょっと肩透かしを食らうかもしれませんが、見てみたい(笑)。

――序盤に比べてチームワークというか、意志疎通は変わってきた部分もありますか?

当初から空気感はとても良かったんですけど、今は更に「昨日何を食べた?」というようなたわいのない話が当たり前にできるような関係性になっています。

ただ、皆さんお忙しい方ですし、撮影の合間に東京に戻ってまた京都に来られて、を頻繁に繰り返されているので、残念なことに「みんなでそろってご飯を食べる」ということがまだ実現していないんです(笑)。

打ち入りのときも、参加できたメンバーは限定的だったので、全員ではなかったんです。ぜひ終わる前にどこかで、とひそかに切望しているところではあります(笑)。

――ここまで撮影されてきて、今回のチームでのムードメーカーはどなたになりますか?

最初に和ませたり、誰かに話し掛けたりしてくれるのは永井大くんですが、最初に笑いを取るのは戸田恵子さんです(笑)。気の利いた一言をポンっと放り込んでくれて、みんながドッと盛り上がるのがいつものパターンです。

――「特捜最前線2013~7頭の警察犬~」や「スペシャリスト」でも京都で撮影されていて、ある程度は場所も詳しいのかなと思います。特に息抜きをされる場所はありますか?

どうやら僕にはそうしたものがあまり必要ではないみたいです(笑)。

今回、初めて長期間京都に滞在しているのですが、ここに行かなければ、という場所を模索していませんし、必要ともしていないんです。

「特捜最前線」や「スペシャリスト」でご一緒させていただいた撮影スタッフの方が、今回も参加してくださっているので、現場で取り立てて肩肘張ったりすることもなく過ごせていることはとても大きいと思うのですが、お陰で必要以上にオフに何かを求めずに済んでいます。