Netflixリアリティシリーズ「ボーイフレンド」(全10話)が、7月30日の最終話配信以降も番組ファンから“ボーイフレンドロス”を巻き起こしており、日本における週間トップ10入りとなっている。
男性が恋愛対象の9名のボーイズが恋人や生涯の友を見つけるため、そして自分を変えたいなどの目的で参加している。日本初となる男性同士の恋愛リアリティーショーのMCは、MEGUMI、ホラン千秋、青山テルマ、ドラァグクイーンとして活躍するドリアン・ロロブリジーダ、徳井義実の5名。広い価値観で自由度の高い会話を繰り広げるMC陣の感想と会話は、優しさにあふれている。
中でも徳井の言葉選びや例えは秀逸。第1話、初対面同士の彼らを「皆がつぼみの状態。つぼみ同士がぶるぶる震えてる感じ」と表現したり、本業がありなかなか企画に参加できない料理人のカズトを待つ時間を「恋って発酵食品なのかもね」と、熟成させればさせただけモテると発言し、スタジオをうならせた。さらに徳井は、シュンと両思いであることが伝わったダイに「決めちまえよ!夕日が沈む前に!」とキスを急かし、視聴者同様、彼らの恋を全面応援している様子が温かい。恋愛をしに来た参加者を見詰めるMC陣の空気感ひとつで、番組の見やすさは大きく影響するという良い例である。
惜しみない「恋リア」愛で番組への熱量や没入感を高めていく屋敷。女子高生のピュアな恋愛をまっすぐに受け止め、どの世代の視聴者も共感できるよう伝えてくれる菊池。どんな状況でも的確なたとえで整理してくれる徳井。いずれも三者三様に、恋愛という感情を言語化してくれる不可欠な存在だ。彼らのスキルに注目しつつ、番組を見るのも一つの恋愛バラエティの楽しみ方なのかもしれない。
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