――本作への主演オファーを受けた時の感想をお聞かせください。
近頃、記者や出版社で働く役や、情報屋の役をすることが偶然か必然か、多かったので、今の世の中が抱える情報のあり方が、表現として大きなテーマになる時代なんだなと、勝手に感じています。
――原作または台本を読んでみての感想をお聞かせください。
この物語の主人公が、自分が犯した過去や、情報が持つ包容や狂気、葛藤を抱えながらも喜びも感じてしまうという正義の中から、何を選び掴み取るのか、その道のりを楽しみにしています。
――撮影にあたっての意気込みをお聞かせください。
この人物を演じていく上で、自分の中でも何が変化していくのかが興味深いです。
――放送を楽しみにしている視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
今や情報は、衣食住、と並ぶほどわれわれの内側や外側に根づき、それぞれが持って生まれた『本当の自分』があった事を忘れる、ということさえ忘れるくらいに大きく、そして細部にまで入り込みました。ただそれは悲しい一面だけではなく、光が射し込むような素晴らしい面もあるということです。
この物語の主人公が、飛び込んだ情報の大渦の中、もがきながらも何を選び、生きていくのか、 そこを魅力的に表現できればと感じています。