与田祐希“リコ”、進路に悩む妹・佐月絵美“香絵”をプラモデル作りを通して結論へと導く<量産型リコ>

2024/08/21 20:54 配信

ドラマ レビュー

香絵「好きなものと、やりたいことってイコールなのかな?」


香絵の“映像”が好きという気持ちは今も変わっていない。でも、好きだからこそ、それを将来の職業にするかどうか悩んでいる。リコと一緒に映画を観に行っても、リコはゾンビの学園ものでも感動していたが、香絵は脚本やキャストの演技が気になって作品を楽しむことができていない。

香絵は「好きなものと、やりたいことってイコールなのかな?」とリコに聞くと、「ケーキが好きでもケーキ屋をやらなくていい」という答えが返ってきた。思っていた答えじゃなくて拍子抜けした感じもあったが、「好きなことで生きていくっていうとあおられてるみたいで」という不安を抱えていることも吐露した。

映画に付き合ってあげた代わりに、今度はリコが「この後、1体付き合ってよ」と言って、香絵を矢島模型店へ連れていった。

リコ「香絵にも私の好きなものを見せたくて」


リコは「香絵にも私の好きなものを見せたくて」という理由で香絵を矢島模型店に連れてきた。店内のプラモデルを「すごい」と言いながら見て回る香絵が「こんなものもあるんだ」と目を止めたのが「3式機龍」だった。

「レンタルビデオ屋で何回も見たなぁ」と感慨深げな香絵に、やっさん(田中要次)は「特撮好きか?」と食いつく。「ゴジラ対メカゴジラ」に登場した“3式多目的戦闘システム”は、ゴジラの骨格を基準に自衛隊が作り出した対ゴジラ用のもの。

ということで、香絵が作るプラモデルが決定した。

香絵「リコありがとう。優しくトドメを刺してくれて」


プラモ部屋の存在に驚きつつも「ご開帳!」。映像作品が好きということもあって、「あのメタリック感がいいんですよね」と色にもこだわりを見せ、組み立てる前に色を吹き付けていく。

リコ、やっさん、アオ(石田悠佳)も手伝い、組み立てが進んでいくが、香絵の中ではまだ迷いがあった。「好きなものを嫌いになるのは嫌だな」とこぼすと、やっさんは「“好き”と“我が子”は命をかけて守れ」と伝えた。

その言葉に目が覚めたのか、プラモ作りに集中し、一気に完成させた。「3式機龍、ギブバース!」と唱え、リコはこれを使って特撮作品を作ることを香絵に提案した。

家にあるペン立てやカゴなどを集めて矢島模型店に戻ったリコと香絵。やっさんとアオの手を借りて、ライティングにもこだわりながら撮影を進めていく。もちろん監督は香絵。

子供の頃の気持ちを思い出した香絵は、「リコありがとう。優しくトドメを刺してくれて」と感謝。「好きなものは、好きなままにしておく」という結論に辿り着いた香絵は、安心感からかとても幸せそうな表情を見せていた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部