チャッキー役のブラッド・ドゥーリフが登場、政治批判にパロディ要素も満載…「チャッキー」シーズン3の見どころを振り返る

2024/08/22 18:00 配信

ドラマ

「チャッキー」シーズン3より(C) 2023 Universal Content Productions LLC. All Rights Reserved.

映画「チャイルド・プレイ」シリーズの生みの親であるドン・マンシーニ監督によって、テレビドラマ化された「チャッキー」。シーズン1では閑静な住宅街で、シーズン2では寄宿学校で大暴れしてきたチャッキーが、シーズン3ではホワイトハウスに現れる…。本記事では、「チャッキー」シーズン3のあらすじや見どころに迫っていく。

今度の舞台は“ホワイトハウス”…チャッキーがまたもや大暴れ


連続殺人犯の魂が宿る殺人ドール・チャッキーが、“世界で最もセキュリティが厳重”と言われるホワイトハウスに入り込むシーズン3。

ホワイトハウスでは、コリンズ大統領(デヴォン・サワ)の息子・ヘンリー(カラム・ヴィンソン)と親友になり、ヘンリーはチャッキーのことを“ジョセフ”と呼び愛着を持って接していた。しかし次第にヘンリーが“ジョセフが「この家に幽霊がいる」と言っている”などと騒ぎ始めたことから、両親は息子の異常な言動とジョセフへの執着心を心配していた。

そんなある時、ヘンリーのボディガードが亡くなり、ニュースでは“自殺の可能性が高い”と報道される。しかし実際はチャッキーが手にかけたものだった――。

一方、シーズン1から登場しているメインキャラクターのジェイク(ザカリー・アーサー)、デヴォン(ビョルグヴィン・アルナルソン)、レクシー(アリヴィア・アリン・リンド)の3人は、行方がわからないチャッキーや、レクシーの妹・キャロライン(カリーナ・バトリック)のことをSNSなどを通して探していた。

そんな中、3人がふと見たテレビで、ヘンリーがチャッキーを抱えている姿が映し出される。そこで3人は“今度こそチャッキーを殺そう”と、さっそくホワイトハウスへ向かった。3人は警備が厳重なホワイトハウスへ入るため、大統領一家の長男でヘンリーの兄・グラント(ジャクソン・ケリー)に接近するのだが――。

「チャッキー」シーズン3より(C) 2023 Universal Content Productions LLC. All Rights Reserved.


チャッキー役の“ブラッド・ドゥーリフ”や“おじいちゃんチャッキー”が登場


本シーズンでは、アメリカのホワイトハウスを舞台に、チャッキーがいつものように殺人を犯していく様子が描かれる。しかしそれ以外にも、作中に登場するアメリカ政府の根幹に疑問を投げかけているような描写が随所に見られた。

例えば、コリンズ大統領や大統領夫人が必死に国家や大統領の立場を守ろうと奮闘する中、それを阻害しようとする者や隠ぺいしようとする者が登場する。また作中では、チャッキーがアメリカ国旗で被害者の保護者を殺害する描写があり、これはチャッキーの“アメリカ政府が俺の犯行を隠し続けるのはわかっている”というメッセージも込められていると考える。こうした政治批判を皮肉に表現するシーンは、現代の政治の本質に一石投じているようにも思える。

また、シーズン2では純粋無垢なかわいいチャッキーやマッチョなチャッキーなど、さまざまな形態のチャッキーが登場したが、本シーズンでも新たに“おじいちゃんチャッキー”が登場。殺人する体力も残っておらず一瞬弱気になるチャッキーの“レア”な姿は、本作における見どころの一つと言える。

さらに、シーズン1&2では「チャイルド・プレイ」のアンディ役、アレックス・ヴィンセントなど、往年のキャストの登場でファンを大いに盛り上げたが、今回はチャッキーの声を務めるブラッド・ドゥーリフが実際に登場。どういった役どころを演じるのかは本編を見てからのお楽しみだが、ブラッドがチャッキーの声で話す姿は非常に印象的なシーンとなっている。

「チャッキー」シーズン3より(C) 2023 Universal Content Productions LLC. All Rights Reserved.