チャッキー役のブラッド・ドゥーリフが登場、政治批判にパロディ要素も満載…「チャッキー」シーズン3の見どころを振り返る

チャッキーが“ミーガン”に物申す…各話タイトルにも注目

本作には「チャイルド・プレイ」シリーズ以外のさまざまなホラー作品の要素が盛り込まれている点も見どころだ。

例えば、チャッキーがチャンネルを回しながらテレビを見ているシーンでは、ホラー映画「M3GAN／ミーガン」のAI人形・ミーガンが登場。その際、チャッキーがミーガンについて「俺の真似っこしてるじゃねえか、ざけんなよ」などとテレビに向かって文句を言うシーンは、思わずクスッと笑いがこみあげてくる。

また、本作の各話英語タイトルが毎回ホラー映画のタイトルになっている点も注目ポイント。実際に第1話は「Murder at 1600(「ホワイトハウスの陰謀」)、第2話は「Let the Right One In (「ぼくのエリ 200歳の少女」)」、第3話は「Jennifer's Body(「ジェニファーズ・ボディ」)」、第4話は「Dressed to Kill(「殺しのドレス」)」第6話は「Panic Room(「パニック・ルーム」)」、第8話は「Final Destination(「ファイナル・デスティネーション」)」など、“自身の好きなホラー作品が登場するかもしれない”というワクワク感と、ホラー映画に対するリスペクトを感じられる演出は非常に“粋”である。

最後に、シーズン1からメインキャラクターを演じ続けるザカリー・アーサー、アリヴィア・アリン・リンド、ビョルグヴィン・アルナルソンの3人にも注目したい。少し幼いイメージがあったシーズン1はキャストの演技もフレッシュさにあふれていたが、シーズン3となった今回は3人それぞれに成長が見られ、まるで別人のように落ち着いた演技力を披露している。シーズンを重ねるごとに彼らの成長を感じられるのは、ティーンエイジャーをメインキャラに置く本作の魅力と言えるだろう。

ホラー要素に加えて、パロディやコミカルな要素なども満載のドラマ「チャッキー」。動画配信サービス・Huluでは、シーズン1～3を見放題配信中だ。