さらにリムルは、自由学園の生徒で、かつての教え子でもあるクロエ・オベール(CV:田所あずさ)たち5人の子供たちとも再会。彼らを開国祭に誘うと、教師のティス(CV:小松未可子)とユウキとともにテンペストへと帰還。リムルは子供たちに開国祭で使えるフリーパスを渡し、これを使い切ったら罰として部屋で宿題をするというゲームを持ちかけ、実質的なお小遣いを与えるのだった。
教え子たちは第3期では初登場。生意気ながらも可愛い子供たちの姿はもちろん、リムルの先生モードも懐かしい。リムルが子供たちの心の成長を大切にしている様子が伝わってきたり、あくまで「ゲーム」としてお小遣いを渡すなど、子供たちにとっていい先生であることが分かる。立場上、ふだんは上司として振る舞うことの多いリムルだけに、子供たちに接するときの態度のギャップは新鮮で、違った一面がかいま見えるのにも注目だ。
勇者・マサユキ(CV:松岡禎丞)の一行がテンペストに到着したという報告を受け、門前で出迎えるリムルたち。ところが、マサユキを神格化してやまないジンライ(CV:木内太郎)たちパーティーメンバーは、リムルに会うなり挑発的な言葉を浴びせ続け、リムルが大人な対応を見せるも、今度は「やはり魔王さまはマサユキさんを恐れているようだぜ」などと煽っていく。途中、マサユキたちとも親交のあるユウキが介入したことでいきなりのバトル勃発は回避。結果的に、闘技大会でマサユキが優勝すればリムルと一騎打ちという形で話は収まるのだった。
前話で登場した閃光の勇者・マサユキとリムルが初対面を果たした。本人同士はまったくやり合うつもりはないのに、マサユキのパーティーメンバーが勝手にヒートアップして戦う流れになっていくのが面白い。肝心のマサユキはメンバーの後ろに立っているために画面にはあまり映らないが、ときおり何かを言いたげにアタフタしたり、ため息をついたりしているのがじつに不憫で、なんとも可愛い。これにはSNSでも「マサユキさん可愛そうすぎるw」「マサユキの顔が全てを物語ってる」などの声があがっていた。実際にマサユキはチート級の能力を持っているため、リムルとの戦いを見てみたい気もするが、果たしてどうなることやら。さて次回第67話(第3期19話目)「前夜祭」は8月23日(金)放送予定。期待して待とう!
※種崎敦美の崎は、正しくは「たつさき」
■文/岡本大介
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