<異世界スーサイド・スクワッド>「これは神回確定!!」スースクらしい極悪作戦と怒涛のハーレイ3連戦に拍手喝采

2024/08/22 13:00 配信

アニメ レビュー

ピースメイカーの素顔に反響も


ピースメイカーが立案した要塞攻略は、キング・シャークがクレイフェイスを要塞の裏手まで運び、クレイフェイスはそのまま内部へ侵入。キング・シャークはエルフを人質としてさらい、それをピースメイカーが拷問。リック・フラッグ(CV:八代拓)はエルフたちを陽動し、そのスキにハーレイが正面から突撃すると言うもの。そしてこの作戦は見事にハマり、ハーレイは要塞内でシンカーと一対一で対面することに成功する。

この潜入ミッションは、まさにヴィランであるスースクならではの極悪っぷり。とくに捕らえたエルフを拷問するピースメイカーの狂気の表情が印象的で、作戦会議での悪い顔も合わせて魅力を存分に発揮している。ピースメイカーは「平和を守るためなら人殺しも厭わない」という極端なポリシーの持ち主だが、今回のエルフ拷問はまさに彼がヴィランたる理由がはっきりと分かるシーンとなった。ちなみにピースメイカーは、今回初めてマスクを脱いで素顔を見せていて、かなりのイケメンだったことも注目だ。

ハーレイの魅力が詰まったバトル3連戦!!

アニメ「異世界スーサイド・スクワッド」Episode7よりSuicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2024 Warner Bros. Japan LLC


シンカーとハーレイのバトルが始まった。相手の思考を読むことができるシンカーは、ハーレイのバット攻撃をことごとく避け続けるが、ハーレイはそれに対抗し、頭がフラフラになった状態でバットを投げることでシンカーに一撃を与える。するとこれに怒ったシンカーは、ハーレイの記憶を覗いて精神攻撃を仕掛ける。ハーレイの精神科医時代の記憶を読むシンカーだったが、気づくと自分が精神攻撃されており、ハーレイの渾身の一撃をくらいジ・エンド。こうしてエルフたちはシンカーの精神支配から逃れ、要塞も壊滅するのだった。

ここではハーレイのアクションの魅力が炸裂。要塞に入る前のエルフたちとのバトルでは、アクロバティックに舞い踊りながら疾走し、ケレン味抜群の素晴らしいアクションが冴え渡っていた。そして続くシンカー戦では一気にカメラが接近し、まるでGoProで撮影されたかのような迫力満点のアクションが描かれるなど、2連戦を異なるテイストで表現しており、その作画センスは素晴らしいの一言に尽きる。これにはSNSでも「また戦闘作画が限界突破をしている」「アクションが気持ちよすぎ!」などの声があがっていた。またシンカーの精神攻撃シーンでは、最後に見せるジョーカー(CV:梅原裕一郎)とハーレイの表情がとことんホラーとして描かれているなど、盛りだくさんな内容。ちなみにハーレイに精神攻撃が効かなかった理由はハッキリとは語られていないが、ハーレイが元精神科医であること、ハーレイの心の大部分をジョーカーが占めていること、ハーレイの狂気度がデッドショットたちよりもはるかに上回っていたなど、理由はいくつか考えられそうだ。いずれにしろ、さらなるハーレイの魅力が引き出されたシンカー戦だった。

アニメ「異世界スーサイド・スクワッド」Episode7よりSuicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2024 Warner Bros. Japan LLC


次にハーレイの前に姿を現したのは、カタナだった。カタナはシンカーに変装していたクレイフェイスを倒し、さらに本物のシンカーにトドメを刺し、ハーレイに「なかなかいい作戦だったぞ」と余裕を見せつける。こうして始まったふたりのバトルは、ハーレイが早々にバットを吹き飛ばされて劣勢に立たされるも、クレイフェイスが己の身体を剣に変え、それをハーレイが使うことで形成は逆転。さらにその場にほかのスースクたちが駆けつけると、カタナは即座に走り出し、海へと飛び込んで逃走するのだった。

ハーレイの今週の第3戦目は、第1話で完敗を喫した因縁深い相手。このバトルは第1話と同じく実写を元に作画されており、エルフ戦、シンカー戦とはまた違うリアル志向の殺陣が楽しめる。とにかく手数が多く、それらを細かく丁寧に描いているため、呼吸を忘れて見入ってしまう緊張感がある。今回は総じてどのアクションも出色のデキで、表情作画も含めて過去イチのクオリティーなのは間違いない。それでいてコメディシーンもしっかりと描かれていて、「スースクたちが異世界ファンタジーの世界で大暴れ」という作品コンセプトを体現したエピソードと言えるだろう。これにはSNSでも「これは神回確定!!」「作画アツいし展開も面白すぎ!」など絶賛の声が多く寄せられていた。さて、次回第8話は8月23日(金)放送予定。楽しみすぎて、今から待ちきれない!

◆文/岡本大介