――第21週には、寅子と航一(岡田将生)の結婚を祝うシーンもありました。こちらのシーンはいかがでしたか?
女子部のみんなそろっての撮影は本当に久しぶりだったので、ただただ懐かしくてうれしくて、その状況を楽しみました。みんなで乾杯をするシーンがあるんですが、台本に“よねは乾杯しない”って書いてあって。乾杯できないのかって(笑)。頑張って気持ちを抑えながら、みんなとの時間を心から楽しみました。
学生時代から始まったみんなの話がここで一度まとまるというか…それぞれの人生をそれぞれねぎらって、ここまでよく生きてきたねって思い合う、そんな祝福のシーンになったと思っています。
――ここから次に向けての再スタートのようなシーンになったんでしょうか。
本当にそうです。みんな一生懸命生きてきたんだな、私も頑張ろうという気持ちになりました。
――「虎に翼」への出演、よねを演じたことは、土居さんにとってどのようなものになりそうですか。
「虎に翼」という作品に出会えて、そしてよねという人を演じられたことは、今後の私の人生において思い出すたびに勇気をもらえるようなものになりました。
この先仕事をしていく上でも、いつも心の中によねを住まわせておいて、弱気になった時にはよねの力を借りて「虎に翼」を思い出して頑張っていけるんじゃないかなって。人生においてこのタイミングでこの作品に出会えて本当に良かったなと思います。
――このタイミングというのは?
20代の頃はとにかく一生懸命頑張りたいけど、どうしていいかわからない状態だったり、猪突猛進で視野が狭くなってしまっていた部分もあったと思うんです。その頃の自分だったら、よねのことを俯瞰して演じられなかったかもしれません。
でも30代になって視野も広がってきて、もっといろんなことに興味が湧いたり、少しだけ余裕を持てるようになりました。そうしたタイミングでこの作品のお話をいただいたので、すごく現場を楽しめている実感もありますし、縁を感じます。
――「虎に翼」への出演で土居さんのお名前やお顔がさらに広く知られたのではないかと思います。
本当にたくさんメッセージやファンレターをいただき、ありがたくてうれしいです。その分、よっしゃ! というより、ますますお芝居と向き合わないと、と気が引き締まる思いでした。
――最後に今後の見どころと視聴者へメッセージをお願いします。
本当にたくさんの応援をありがとうございます。今後はリーガルドラマとしての「虎に翼」に注目してほしいなと思います。法廷のシーンもたくさん出てきますので、そこに注目していただければうれしいです。
最後の1秒まで全員で力を合わせて頑張りますので、ぜひ楽しんでください!
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