コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、レタスクラブWEBにて連載されていた人気作品「わたしは家族がわからない」をピックアップ。
作者のやまもとりえさんが8月13日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて3万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事ではやまもとりえさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。
役所勤めの真面目な父親、「普通がいちばん」が口癖の母親、活発な保育園児の娘という3人暮らしの平凡で幸せな家庭のはずだった…。
ある日、帰りが遅い夫を心配して連絡するも、返信どころか既読もつかなかった。少し疑問に思いながらも、「お人好しな夫のことだから誘いを断れず、飲みにでもいったのだろう」と思い、その日は娘と先に眠りにつくことに。
しかし、翌朝になっても夫が帰ってくることはなく、連絡も無いまま1週間も姿を消した。そして、この失踪をきっかけに平穏な生活は崩れ始め、「普通」だったはずの家族の形は少しずつ変容していく…。
本作は「家族のあり方」を揺るがすミステリコミックエッセイ。読者からは「優しさと裏切りって表裏一体なんだなって思った」「辛すぎ」「こういう父親って実在してるんだよな…」「ちゃんと家族と相談するべき」など多くのコメントが寄せられている。
――「わたしは家族がわからない」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
担当の山崎さんから「セミフィクションを描いてみませんか」と誘っていただきました。提案書を読んでみると、私がそれまでに描いてきた話とは違うものを求められているなと感じたので、かなりドキドキしましたが「描けると思っているから提案してくれてる」と思い直して頑張ってみました。
――内容とは対照的な“可愛らしい絵柄”が印象的ですが、本作を描くうえでこだわった点があればお教えください。
内容が少し影を感じるものなので、なるべく絵柄は可愛くてユーモアのあるタッチで描きたいなぁと思っていました。その方がしんどくなりすぎず読みやすいかな?というのと、ギャップがあるものが私の好みだからというのがあります。
――本作の中で特に思い入れのあるシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
おかあちゃんのカレーをみんなで食べるシーンです。おかあちゃんのやっていることは決して正しくはないのですが、「食べさせたいって気持ちはわかるなぁ」と思ってしまって…おかあちゃんは1番描きやすい人物でした。
――本作を通して伝えたいメッセージがあればお教えください。
メッセージはないので、自由に読んでいただけたら嬉しいです。「私はこう思う」「いいや僕はこうだと思う」なんて感想をいただけたらありがたいです。
――今後の展望や目標をお教えください。
もっと漫画を上手に描けるようになりたいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします。
読んでくださる方がいるから描くことが出来ています。本当に本当に本当にありがとうございます。
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