2024年4~6月放送ドラマを対象に開催した第120回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞の受賞者を発表中。助演女優賞は、「アンチヒーロー」(TBS系)の堀田真由が受賞した。(以下、ネタバレを含みます)
長谷川が7年ぶりに日曜劇場で主演を務めた「アンチヒーロー」は、日本の司法組織を舞台とした“逆転パラドックスエンターテインメント”。「正義の反対は、本当に悪なのだろうか」ということを視聴者に問い掛け、スピーディーな展開で次々と常識を覆していく。
そんな同作で明墨法律事務所の弁護士・紫ノ宮飛鳥を演じた堀田は、凛とした力強さと冷静さの一方で、父親を愛する一人の娘としての感情の揺れを見事に表現。「冷静さと時折見せる人間らしい動揺のコントラストが良かった」「法廷で弁護士として話す長セリフも、滑舌良く、頼もしさがあった」と支持された。
受賞インタビューで堀田は、「撮影があった5カ月はこの作品だけに集中し、今年の上半期は“紫ノ宮一色”でした。その分、より深く理解できた役柄だったので、このタイミングで賞を頂けたことが、本当にうれしいです」と喜びを語った。
「紫ノ宮は、芯が強くてプライドが高く失敗を恐れている。だから、見えないところで努力する人で、そんな不器用さが自分と重なりました」と自身のとの共通点を明かした堀田。印象深いシーンを聞くと、「第9話、勾留中の父親(藤木直人)に面会する」場面を挙げた。
「藤木さんと向き合うと自然に生まれるものがあり、田中健太監督が長い場面を最初から最後まで通しでやらせてくださったんです。本番では、予想もしなかった涙が出て、紫ノ宮が背負ってきたものが流れ落ちる感覚を経験できました」と撮影を振り返る。
また、主演男優賞を受賞した長谷川については、「法廷劇のルールがある中、意欲的に台本をアレンジしていて、こうやって0を1にするんだと思うと、私たちも楽しまないと!という気持ちになりました」と、その背中を見て学んでいたという。さらに、「素晴らしいチームでしたし、家族のような関係性を築けた現場でした。すごく恋しくて、いまだに『アンチヒーロー』ロスです(笑)」と語り、“アンチヒーロー”チームへの思いの強さを感じさせた。
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