コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は「マンガUP!」にて連載中の、妹の配信事故から始まる成り上がりVTuberラブコメ!『有名VTuberの兄だけど、何故か俺が有名になっていた』をピックアップ。
「マンガUP!」の公式Xが7月5日に投稿したところ反響を呼び、3,000以上の「いいね」が寄せられ話題を集めている。
本作は、茨木野さんが著者でキャラクター原案をponさんが手掛けたライトノベルが原作となり、その後、原作ライトノベルの人気を受けてコミカライズ化された作品である。
この記事では、原作者の茨木野さん、漫画作者の塩たこ焼きさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについてを語ってもらった。
主人公の名前は“塩尻聡太(しおじりそうた)”。私立高校に通うごく普通の高校1年生で、初めて彼女ができたばかり。家は父子家庭で、裕福ではない。そんな中でも、彼女の“クスミ”にも喜んでもらいたいと思い、夏休みはアルバイトでデート資金をためるつもりだった。
しかし、クスミは聡太を彼氏ではなく「財布兼荷物持ち」としか見ておらず、実は本気で付き合っていなかったことが発覚する。さらに、クスミが夢中になっているのは、人気Vtuber「いすずワイン」、本名「塩尻いすず」。彼女は実は聡太の妹であり、彼のことが大好きなブラコンでもある。
いすずは銀髪に真っ白な肌、日本人離れした美しい見た目を持つロシア人と日本人のハーフで、複雑な家庭環境で育ったため、聡太とは血がつながっていない。ある日、妹が配信を切り忘れたせいで、聡太へ甘える様子が全世界に流れてしまいーー。
物語を読んだ人たちからは「いすず…これで中3とは…」「わがまま言ったり、愚痴聞いてくれたり…家族がいるって、羨ましい(笑)」「シスコンブラコン義兄妹大好き!」「家族みんなが家族思いなのいいね」など、反響の声が寄せられている。
――『有名VTuberの兄だけど、何故か俺が有名になっていた』を創作したきっかけや理由があれば教えてください。
茨木野:当時はファンタジー作品を多く執筆しており、たまには現代のラブコメを書いてみたいと思ったのがきっかけでした。その頃、VTuberが世間で流行しており、「小説家になろう」でもVTuberを題材にした作品が少なかったため、試しに書いてみることにしました。ありがたいことに多くの方に読んでいただけたおかげで、書籍化や漫画化が実現しました。
塩たこ焼き:担当編集者さんからコミカライズの作画依頼のメールをいただいたのがきっかけです。最初のメールが非常に丁寧で、この方とぜひ一緒にお仕事をしたいと感じました。原作をすぐに拝見したところ、自分が描きたいと思っていた内容と完全に一致していたため、喜んでお受けしました。
――キャラクターはどのように生み出されたのか、お教えください。
茨木野:まず有名VTuberであり、妹であるいすずが生まれました。お兄ちゃん大好きな義妹にしたのは、その方が「バレたらやばい」感があって面白いかなと思ったからです。次に、妹の面倒をみる良い兄貴として、聡太が生まれました。兄妹仲のいいほうが、見てて(読んでてて)楽しいかなと思い、妹を甘やかすお兄ちゃんにしました。あとは、聡太の理解者として幼馴染の詩子、先輩キャラとしてアルクが生まれました。いすずが聡太に甘々なので、二人はちょっとツンツンしてる方がいいかなと思って、詩子はクールに、アルクはお嬢様っぽくしました。ただ読んで楽しい気持ちになって欲しかったので、すぐに(すでに)デレます。
――作画の際にこだわっている点や「ここを見てほしい」というポイントをお教えてください。
塩たこ焼き:とにかく原作に登場する女の子が全員可愛いので、その可愛さを最大限に詰め込んだキメゴマは、ぜひ見ていただきたいです。 原作を読んだときに感じたドキドキ感やキュンとする気持ちを、読者の皆さんと共有したいと思いながら作画しています。特に、女の子と視線が合うように細部までこだわって描いています。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
茨木野:3-①話の「デビューしても…アタシだけのお兄ちゃんでいてくれる…よね?」というシーンが特にお気に入りです。いすずと聡太の想いが微妙にすれ違っているのが面白く、楽しいシーンだと思います。 それに加え、いすずがとても可愛いので全編を通して好きですね。塩たこ焼き先生の描くキャラはどの子も可愛らしいですが、特にいすずは格別に可愛くて大好きです。
塩たこ焼き:3-①話で、聡太がVTuberになる決意をしたときに、いすずが「デビューしても…アタシだけのお兄ちゃんでいてくれる…よね?」と言ったシーンが特に気に入っています。 このセリフには、いすずの可愛らしさがすべて詰まっていて、その後の聡太の対応も優しく、この兄妹を心から応援したいと強く感じた、思い入れのあるシーンです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
茨木野:大変ありがたいことに、連載スタートから多くの方に読んでいただけており、とても嬉しく思います。これもひとえに、塩たこ焼き先生の素晴らしい画力のおかげです。塩たこ焼き先生、そしてご縁をつなげてくださった編集者の方々には心から感謝しております。もちろん、読んでくださっている読者の皆様にも、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。
塩たこ焼き:皆様、いつも読んでいただき本当にありがとうございます!皆様からの感想はとても嬉しく、励みになっています。まだまだ未熟な私ですが、茨木野先生の描く可愛いキャラの魅力を最大限お届けするために、画力や表現方法を日々学びながら腕を磨いております。今後とも応援していただけると嬉しいです!
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