コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は8月28日に話題沸騰のコミックエッセイ『いつも心に7テンを』が発売予定の漫画家・邑田さんの作品『実るハザード』をピックアップ。同作は2024年7月30日に本作をX(旧Twitter)に投稿されたところ、1.1万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では邑田さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりだけでなく、コミックエッセイ発売にあたっての心境などを語ってもらった。
邑田さんのお母さんに向かって「ミヤウ」とかまってほしそうに鳴いているのは、邑田さんの愛猫の“あん”。しかしお母さんはイヤホンをしているため、あんのアピールに気が付かない。
それを見ていた邑田さん、這うようにあんに近づいて「あそぼう」と誘う。すると毛を逆立てたあんは驚いて逃走。あちこちを駆け回る姿は邑田さんと遊んでいるのか、それとも…。
「ンオー」と鳴き声をあげて駆けるあんを追いかけ回す邑田さん。しばらく追いかけると、あんは意外な場所へ逃げ込み…。
この漫画を最後まで読んだ人たちからは、「うらやましい生活」「遊びたいのにすごい逃げててかわいい」「遊んでもらってよかったね」「逆立つ毛並みがかわいすぎる」「階段から人を見下してるときの猫っていい顔してますよね」など反響の声が多数寄せられている。
――『実るハザード』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
私と飼い猫の追いかけっこの様子がとても平和でかわいらしく感じたのですが、猫の視点から見たらちょっとしたホラー感があって好奇心を煽るものなのかなと思い、ほんのりホラー仕立てて描きました。
――8月28日に、コミックエッセイ『いつも心に7テンを』が発売されるとのことですが、今のお気持ちをお聞かせください。
未だに信じられないです。担当さんから色校正や見本誌の画像が送られてきますが、たまに偽造じゃないのかと不安になります。そのくらい信じられないです。
――『いつも心に7テンを』は、猫のあんを含めた家族の日常のお話ですが、描かれる上で一番意識されていることはありますか。
エッセイ漫画は可哀想な内容ほど売れる、と聞いたことがあるんですが、私自身は可哀想な話を見てるとションボリしてしまうので、できるだけほんのり面白い話をチョイスして描いてます。見直したときに「こんなことあったな、あれ笑えたな」と思えると元気が出るので、ほとんど自己満足に仕上がっております。あと母と妹の話は本人たちに怒られない程度のものを描いてます。怒られたくないので。
――『いつも心に7テンを』にはさまざまなエピソードが収録されていますが、邑田さんの中で一番お気に入りのエピソードを教えてください。
社員旅行で行った沖縄の話です。沖縄に行くのは2回目だったのですが、海物語を知ってから訪れる沖縄は格別でした。見るもの全てがスーパー海物語IN沖縄でした。加筆修正にも力が入りました。
――書籍化にあたり、周囲の反応はいかがでしたか。特にご家族から何かリアクションはありましたか。
会社の人たちには「お~!」と言われましたが、あまり信じてもらってない感じでした。家族からはめちゃめちゃ喜ばれました。自分たちの話も載るのでやはりちょっと誇らしげに感じてるのだと思います。猫はいつも通り転がってました。
――書籍化にあたり、Xに投稿された作品を大幅に加筆修正されたとのことですが、具体的にはどのようなところがパワーアップされていますか。
走り描きで適当に描いてるものがほとんどなので線の強弱をなるべく統一させて見やすくしました。自己紹介的なものも描きおろしましたし、もう1つの描きおろしは生まれて初めて長めの漫画を描いたので死ぬかと思いました。歯を食いしばって描いて歯医者にも通ったので、是非読んでほしいです。
――『いつも心に7テンを』のほかに、今後邑田さんが描いてみたい作品やテーマはありますか。
私は猫とパチンコが好きなので、好きなものを題材にした漫画を描いてみたいです。
――最後に、邑田さんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
読んでくださる方がいて初めてここまで来れたと思っております。みなさんがいなかったらパチンコ漬けで負けすぎてパチンコを嫌いになっていたでしょう。これからも飽きられない程度に何かしら描きますのでお付き合いくださいませ。右打ち!
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