岩崎悠雅に生まれた「帝劇に立つことへの憧れ」 インプット期間を経て次のステップへ

2024/08/26 19:00 配信

2.5次元 インタビュー

岩崎悠雅撮影=山内洋枝

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンに海堂薫役で出演し、注目を集めた岩崎悠雅。今後もミュージカル「黒執事」〜寄宿学校の秘密 2024〜、舞台『刀剣乱舞』士伝 真贋見極める眼と人気作品への出演が次々と決まっている。

長く出演した作品からの卒業を経て、新たなステップを踏みはじめている彼に、現在の心境や近況、新しく見えてきた展望について語ってもらった。

“テニミュ”の卒業を機にインプットを意識するように


岩崎悠雅撮影=山内洋枝

――2024年の上半期はミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンの卒業という、節目となる出来事がありました。今の心境を教えて下さい。

“テニミュ”を卒業したくない気持ちもありましたし、でもここからまた新たなスタートを切るんだなと、いろんな感情が生まれた期間でした。

今は、青学(せいがく)11代目の仲間たちがそれぞれの道で頑張っている姿を見て、負けないようにしなきゃと気が引き締まっています。

――“テニミュ”を卒業したひと区切りで、自身の変化はありましたか?

ここ最近は、自分のレベルを上げるための行動のフットワークが軽くなったなと思います。次の作品まで少しお休みがあったので、いろんな作品を観に行ったり、ボイトレも毎週行ったりと、インプットの期間になっています。

気持ちを改めて、どんどん新しい作品と向き合えるように、少しでもレベルアップして次の作品の稽古に入りたいんです。そこで、意識的にインプットしていこうという思いが強くなりました。

岩崎悠雅撮影=山内洋枝


――ゆっくりする時間もできましたか?

1年ぶりに実家に帰って、久々に家族に顔を見せました。その期間は母が勝手にスケジュールを決めていて(笑)、帰った次の日は朝からここに行って、夜は祖父母とごはんを食べて、翌日は弟の家庭教師をしてくれている僕の同級生も含めてごはんに行って…と、結構忙しかったんですが、家族と一緒に過ごしてリフレッシュできましたね。

特に、祖父母のことが大好きなので、お互いに元気に会えてよかったなって思えました。

――ご家族と仲がいいんですね。

ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズンDream Live 2024 〜Memorial Match〜では、祖父母と母が東京公演を観に来てくれました。祖母は腰が悪いのに、わざわざ遠くから来てくれて、ちょっと泣きそうになりましたね…。ずっと元気でいてほしいです。

現地に来られないときも、みんなで配信を見てくれています。遠くにいても、家族に成長を見てもらえることがうれしいですね。

初めての帝国劇場での刺激的な体験

岩崎悠雅撮影=山内洋枝


――以前のインタビューではショートドラマの脚本を書いているとお話されていましたが、その後はいかがですか?

脚本を書く側の気持ちもわかって面白いなと書いていたのですが、途中からなんだか無理をして話の続きを考えているかも…と思ってしまったときがあって、今はいったん中断しています。書きたいと思えたときに、また書こうかなって。

やらなきゃって考えるほどできなくなるし、ちょうどバタバタしていた期間だったので、もう一度気持ちと構想が湧いたら再開します。改めて、脚本家さんってすごいなと思いますね。

――今の構想を少しだけ教えてほしいです。

ドラマをイメージしていて、台本のように役柄+せりふで書いています。この場所なら借りられるかなとか、外だったらあの駅のあの場所がいいなとか、ざっくりイメージしながら作っていました。配役もこの人にやってほしいなってほぼ決まっているんです。

岩崎悠雅撮影=山内洋枝


――かなり具体的なんですね。ちなみに、ドラマということはこれから映像作品への出演願望があるのでしょうか?

映像に出たい気持ちもありますが、今はもっとミュージカルや舞台を頑張りたいなという思いが強いです。

先日、『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』を帝国劇場で鑑賞したとき、劇場に入っただけで、その迫力に感動したんです。みんなが「帝劇に立ちたい」と口にする気持ちがやっとわかりました。

帝劇に立つことへの憧れが生まれましたし、やっぱり一流と呼ばれる先輩方の歌が本当にすごくて、ずっと鳥肌が立っていました。そういった、歌や芝居で感動させるような人に自分もなりたいなって。

岩崎悠雅撮影=山内洋枝


――そこまで魅せられる、ミュージカルの面白さはどんなところですか?

ミュージカルのよさは、まず歌の表現の仕方が面白いところだと思います。歌い方によって、まっすぐそのまま感じることもあるし、歌詞はすごく明るいのに、歌手がちょっと悲しそうに歌うと、また別の受け取り方にもなる。

逆に、歌わずにストレートプレイで見せる演技も見どころのひとつですし、公演ごとに少しずつ表現が違うのも面白いなって感じます。

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