仲村トオルと共演した福井俊太郎(GAG)「一緒に高みに連れて行ってもらうような感覚でした」<飯を喰らひて華と告ぐ>

2024/08/27 08:30 配信

ドラマ インタビュー

ネタ作りに必要な基準


――同ドラマの特徴に、1話12分という短さもあります。

あんな短い時間にすごく詰まっていて、凝縮されていますよね。「面白いからちょっと見てみてよ」と人に勧めやすい短さだし、YouTubeや動画に慣れてるいまの時代に合っていると感じます。

――福井さんの本業のコントと通じるものはあるでしょうか?

脚本自体の面白さは大前提として、やっぱり仲村さんが演じられることによってさらに面白みが増していると感じましたね。演技はとても大事なんだなと痛感しました。

――福井さんはネタも書いてられますが、ネタ作りで重視していることはなんですか?

うーん…「自分が笑えるかどうか」というところですね。自分が作ったネタを僕じゃない人がやっていたとして、「それを僕が見て笑えるか」という基準を1番大事に思っています。基準が自分だけになってしまうんですけどね。

普段心がけるというか気にしているのは、人間観察…と言うとかっこ良すぎるんですけど、日常のなかにある人間の心の機微を見つけることですかね。かわいそう過ぎるのは嫌なんですけど、人のちょっと情けない場面が笑える、というようなことが好きです。

――最後にドラマを見る方にメッセージをお願いします。

ちょっと日々に疲れたり、しんどかったりするときに、12分のこのドラマを見ていただければ。元気になって、食欲が湧いて、それでご飯を食べてまた元気になれると思います。元気が欲しいときに見てもらえると嬉しいです。前向きな気持ちになってもらえると思います。

◆取材・文・撮影=入江奈々