加藤将が語る下積み時代から最新作「ボボステ」への期待、今後の展望。成長の影には先輩俳優との出会いも

2024/08/28 19:00 配信

2.5次元 インタビュー

どんな言葉もキャッチアップできる俳優に


加藤将撮影=山内洋枝

――今後はどのような俳優像を描いていますか?

これまで舞台を中心にたくさん出演させていただいていたのですが、30代を迎えた今は映像作品にも出たいなと思っています。

たとえば突然時代劇の映像作品のオファーがあったら、時代劇も映像も経験不足で戸惑いそうだなって。できるだけ実力を100%出したいって思うタイプなので、脂が乗った40代になれるよう、30代のうちにできるだけさまざまな経験を積みたいです。

映像芝居と舞台芝居って分けられることもありますけど、根本は一緒だと思っているんです。大きな舞台でも細かい演技をすることもありますしね。

加藤将撮影=山内洋枝


――こんな技術を習得していきたい、などの展望はありますか?

真矢みきさんの芝居がとてもすてきだなと思っているんです。日本のドラマって目だけでお芝居することが多いけれど、真矢さんは海外のドラマのように身振り手振りの芝居がナチュラルにできるんですよ。画角の中に自然と収まっていて、宝塚でつちかった舞台の技術があるからこそなんだろうなって。

真矢さんのように多くの舞台を経験している俳優さんや、小劇場で多くの経験を積んできた役者さんってすごくうまいんですよ。たとえば、今の50の演技を25に抑えてって言われたら、すぐにできるんです。

こういった演技論って独特で言語化するのは難しい世界なんですよね。この演技における共通言語が発達していないからこそ、演出家や共演者からどんな言葉で伝えられても、自分なりに解釈して、こういうことを言いたいんだなってキャッチできる俳優になりたいと思っています。

◆取材・文=イワイユウ
撮影=山内洋枝
スタイリスト=藤長祥平
ヘア&メーク=権田政剛

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