さらに、日本人MLB選手のパイオニアである野茂英雄と、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手の投球成績を分析した。ふたりの共通点は驚異の奪三振率にあり、シーズン最高防御率でもともに2点台という異次元の成績を記録している。
与四死球率では、野茂が4.17に対し、ダルビッシュ投手が3.23という数字を紹介すると、西岡は「このふたりの場合は、制球が定まらなくて四球になったのではなく、勝負した結果の四球。レベルの高い数字で、『四球』という言い方がふさわしくない印象を受ける」と称賛した。
奪三振率では、野茂の8.73に対し、ダルビッシュ投手が10.61とずばぬけている。球種別投球割合を深掘りすると、ダルビッシュ投手は10種類もの球種を投げ分けていることが明らかとなる。さや香の新山が「打者が球種をしぼれずに三振するということ?」と質問すると、対戦経験のある西岡は「判断できなくてふり遅れたり、打者が『やられた!』という三振が多い」と証言した。
加えて、MLBにまつわる衝撃的な数字を紹介する「MLB算」のコーナーでは、歴代の日本人MLB選手が獲得した「投手と打撃のタイトル」は、どちらも4つずつであることを伝えた。
さや香の新山は「獲るのがいちばんむずかしいタイトルは、何?」と疑問を浮かべると、西岡は「100%本塁打王です」と断言する。2023年シーズンに大谷選手が日本人選手として初めて本塁打王を獲得したことに触れ、「僕は日本人どころかアジア人が獲る日が来るとは思わなかった」と語っていた。
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