大西流星、青春時代は“高3”「制服でタピオカを飲みに行ったり、自撮りしたり…」<恋を知らない僕たちは>

映画『恋を知らない僕たちは』で初主演を務める大西流星にインタビューを行った。撮影=篠田直人

大西流星が映画初主演を務める、映画『恋を知らない僕たちは』が8月23日より公開中。同作は、水野美波氏による同名人気少女コミックが原作の、 “本気の恋”に向き合う6人の高校生たちをリアルに描く等身大リアルラブストーリー。今回WEBザテレビジョンでは、恋よりも友情を優先して「好き」を伝えられない主人公・相原英二役を演じる大西流星にインタビューを実施。撮影のエピソードやお芝居の際に意識していること、自身の青春時代について語ってくれた。

映画初主演の大西、「人生の中でもすごく濃い1ページになりました」

『恋を知らない僕たちは』メインビジュアル(C)2024「恋を知らない僕たちは」製作委員会 (C)⽔野美波/集英社


――映画の主演に決まった際の、率直なお気持ちを聞かせてください。

大西流星(以下、大西):まさか自分がラブストーリー映画の主役になるなんて、と驚きました。中学時代と高校時代の両方を撮るということで、ダブルで青春が味わえるうれしさとともに、キラキラとした少女マンガの世界に入れることに純粋にワクワクしましたね。

――本作、少女マンガならではの胸キュンシーンも多くあったかと思います。実際に撮影してみていかがでしたか?

大西:原作コミック同様にちゃんと再現したい、ということは監督ともお話をしていました。実際の撮影でも、「原作ではこういう体勢だから、もう少しこうかな?」など細かく気にしながら進めることができたかなと思います。撮影期間は1か月ほどで、本当にあっという間だったのですが、キュンキュンシーン含め、ここでしか味わえないような経験もたくさんさせていただいて、人生の中でもすごく濃い1ページになりました。

――大西さんは、演じられた英二をどのような人物だと見ていますか?

大西:原作を読んでいるとき、最初は英二に対してモヤモヤすることが多かったんです。「英二、なんでここで告白しいひんねん!」とか(笑)。でも、物語が進んでいくにつれて、英二の友情を優先してしまう気持ちであったり、それに対して本当は自分でもモヤモヤしている気持ちがあったりするのを理解できるようになって。現実でも、英二のように悩んでいる人がいるのかなと思ったら、応援したくなる気持ちも強くなりましたね。

――そんな英二に共感できる瞬間はありました?

大西:本当にパンクしたときに“ポカン”とした表情をするのですが、僕もパンクしたらあんな顔になっちゃうかもしれないです(笑)。戦意喪失の顔…と言いますか、素が全面に出ていて可愛らしいなと思いました。

――6人のメインキャラクターの中では、誰に一番共感できますか?

大西:瑞穂なんじゃないかなと思います。瑞穂は、友情面でも恋愛面でも自分の気持ちをしっかり伝えるし、相手の恋を邪魔しない。僕もそういう人でありたいなと思うので、共感というよりは尊敬に近いかもしれないですね。

――では、逆に共感できないかも…というキャラクターはいますか?

大西:うーん、小春かな…。英二からしたらすごくいいスパイスになっていて、いろんな感情を教えてくれる素敵な存在なんですけど、現実にいたら周りをかき乱して厄介かも(笑)。でも、作中では他人には見せない小春なりの葛藤があることも描かれているからこそ、嫌いになれない存在です。

――もしも親友と同じ人を好きになってしまったらどうしますか?

大西:やっぱり簡単には諦めきれないんじゃないですかね。ちゃんと気持ちは伝えるかもしれないです。

『恋を知らない僕たちは』より場面カット(C)2024「恋を知らない僕たちは」製作委員会 (C)⽔野美波/集英社