――アイドルとしても活躍する大西さんですが、俳優としてお芝居をする際に意識していることはありますか?
大西:とにかくビジュアルを気にしない、ということを毎回意識するようにしていますね。アイドルでいるときは、「1分1秒でもしっかり映らないと!」という気持ちでいるのですが、演技に入るときは、そこまでビジュアルに気持ちを持っていかれないように心がけています。今回は役柄的にも、男子高校生特有の少年感やガサツな感じを出したかったので、自分でも知らない引き出しをたくさん開けながら挑戦しました。
――知らない引き出しということは、学生時代は英二のような生徒ではなかったと?
大西:そうですね、みんなの中心にいてワイワイしているタイプではなかったです。本当に仲のいい友人たちだけで盛り上がるタイプ(笑)。だから、中学時代のシーンもそうですけど、英二を中心にみんながちょっかいを出してきて、ワイワイするシーンはすごく新鮮で楽しかったです。
――ちなみに、大西さんが一番青春していたなと思う時期はいつですか?
大西:高校3年生のときですかね。高3って、もう1年後には制服が着れなくなっちゃうじゃないですか? そんな焦りが出てきて、「もっと友達と楽しまなきゃ!」と思って、制服でタピオカを飲みに行ったり、アプリを駆使していろんなフィルターでたくさん自撮りしたりして楽しみましたね。
――今回、共演者の方々は同年代の方が多いですね。
大西:そうなんです、皆さん同年代で。部活じゃないですけど、合宿のような感じで和気あいあいとして楽しかったですね。地方の撮影ということもあって、決められたスケジュールの中で、一致団結して助け合いながら撮影していきました。
――合間に盛り上がった話題などはありましたか?
大西:「泣く演技って難しいよね」みたいな話をしていました。俳優さんから直接お話を聞ける機会はなかなかないので、お芝居についてたくさん話し合えて、勉強にもなりましたね。
――共演された窪塚愛流さんや猪狩蒼弥さんの印象はどうでしたか?
大西:(窪塚)愛流は、意外とおっちょこちょいな部分とかかわいらしい部分が垣間見えて、すごく安心しました(笑)。俳優さんとしては、尊敬できる部分がたくさんあって、今回も等身大での演技がすごく素敵だなと。ガリ(猪狩蒼弥)さんに関しては、事務所の後輩ではあるものの、これまであまり関わりがなくて。でも、イメージしていた通り、自分より年上なんじゃないかと思うくらい、しっかりした印象がありました。現場のよりよい空気作りや、座長としての自分を立ててくれる感じが伝わってきてうれしかったですね。
――共通点も多いことで、大西さんを中心にまとまっていった感じもありそうですね。
大西:確かに、それぞれと共通点があったかもしれないですね。(齊藤)なぎさちゃんも、元アイドルという部分で重なったりして。いろんな方面で頑張っている方が集まっていて、自分自身も刺激になりましたし、改めていい期間でした。
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