【漫画】ヤクザの息子が、自由を手に入れ“殺し屋”としての人生をスタートする姿が「わあああああ面白かった…!」「沼るマンガ」と大バズり

2024/10/28 08:30 配信

芸能一般 インタビュー コミック

“許可がないと髪も切れない” 父親の完全支配から解放され、殺し屋へ画像提供・蔵人幸明さん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、ヤンチャンWEBにて連載中で、蔵人幸明さんが原作を、榊原宗々さんが漫画を手掛ける『じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】~』。

原作者の蔵人幸明さんが8月19日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、5.2万件を超える「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、作者の蔵人幸明さん・榊原宗々さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

全ては“家業”を継ぐため…

じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】画像提供・蔵人幸明さん


中学生の愛繕は、顔が見えないほどに髪を伸ばし、クラスメイトから不気味がられていた。でも髪を切ることはできない。なぜなら父の許可がないから。小学校からやっていた大好きなサッカーも、中学では許可してもらえなかったため辞めた。全てはヤクザの息子として、家業を継ぐために必要なことだった。

ある日、若頭の神楽水に連れられ、父の“シゴト場”を見学することになった愛繕。そこには痛めつけられ怯えきった3人の姿があった。そう、父の仕事とは「殺し屋」だったのである。愛繕は父から“問い”を与えられ…。

父のしがらみから解放され、殺し屋の後継ぎとして生きていくことを決意した様子を描いた物語に「これめっちゃ好きかも」「最高だった」などの声が寄せられている。また、「ほんとは4時に寝るはずだったのに…今から寝ます」「衝動買いした面白すぎる!」と一気読みする読者も続出した。

漫画・榊原宗々さん「父親の背の入れ墨は頑張りました」

じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】画像提供・蔵人幸明さん


ーー『じゃあ、君の代わりに殺そうか?~プリクエル【前日譚】~』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

蔵人:スピンオフ制作のお話をいただいた時、はじめは主人公の別の一面を描こうとかと考えていましたがなかなかうまくいかず、本編の敵キャラ「愛繕」が個性的だったので彼を中心に考え出したら次々とシーンが浮かんできたのがきっかけです。

榊原:『じゃあ、君の代わりに~』本編の作画をさせていただいているので、その流れで担当させていただいております。

ーー今作を描くうえで「こだわった点」や、「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

蔵人:本編ですでに邪悪なキャラクターとして登場している愛繕ですが3年前が舞台になっているこちらは真逆の無垢な美少年にしようと意識しました。この少年がどういう経緯で3年後闇に染まるのかというところを楽しんでいただければと思います。あと榊原先生の描く美形キャラや細やかな表情は僕も毎回楽しみにしております。

榊原:父親の背の入れ墨は頑張りました。楽しかったです。

ーー今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

蔵人:1話目でキモいくらいの黒髪ロン毛で父の命令に従うだけの少年が後半、金髪イケメンになりイジメてきた上級生を返り討ちにするとこですかね。ギャップをいい感じに表現できたと思います。

榊原:父親の葬儀で兄弟9人が揃うところ。ああ始まるんだな、というのが静かに伝わる好きなコマです。

ーー普段作品を描く際に大切にしていることがあればお教えください。

蔵人:連載作品の場合次回が気になるようにラストを強めに意識して描いています。

榊原:作画の際ですが、なるべくわかりやすく読みやすく…描けていたらいいなという思いです。

ーーご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

蔵人:この作品のジャンルはバトルアクションやサスペンスという括りですが他にもいろんなジャンルに挑戦したいと思います。現在、週刊少年チャンピオンでこれとは逆の学園コメディを連載していますのでそちらもぜひご一読いただければ!

榊原:今作については私も今後の展開を知らないので楽しみにしています。

ーー最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

蔵人:本編もスピンオフも主人公達が幸せにならない予感しかしないのですができるだけ納得のいく良いラストを迎えられるように頑張ってまいります。なので最後まで読んでもらえたら嬉しいです。

榊原:いつも本当にありがとうございます。よろしければ彼らの最期まで見届けていただけたら嬉しいです。