激しい戦闘シーンや恐ろしいモンスターが特徴として挙げられる本シリーズだが、登場キャラクター、特に綾之介(本名は綾女)の美しさも見どころの一つ。綾之介は、ポニーテールがチャームポイントの美形キャラとして描かれている。戦闘服に身を包んで戦い、妖魔に襲われてもなお言葉を発しようとする女性に「話しちゃだめだ」と抱きかかえて運ぶ姿などは非常に麗しく、魅了されることだろう。
アニメの“男装女子キャラ”と言えば、「ベルサイユのばら」のオスカルを始めとし、「美少女戦士セーラームーン」の天王はるか(セーラーウラヌス)など、以前から多くの人気漫画やアニメで取り上げられ、特に女性から支持を得てきたキャラクターが数多く存在する。
当時のアニメ作品と言えば圧倒的に男性が多く、ロボットや美少女などが登場する作品がヒットを収めてきたが、本作においては時代とともに移り変わった女性ファンの需要が、綾之介の登場と完全にマッチしている。その証拠に、アニメ雑誌『アニメV』の人気キャラクター投票では、1987年と1988年に女性キャラクター部門において堂々の1位にランクイン。山崎監督も以前インタビューにて、「現場的には少年漫画を読む女性が結構いることも判ってきて、さらに女性ファンに支持されることが作品のヒットする大事な要素になった」と語っている。
また綾之介についてネット上では、「私が“戦うかっこいい女性”が好きになったきっかけは妖刀伝の綾之介」などの声も寄せられていた。声優を担当したのは、アニメ「アンパンマン」でお馴染みの戸田恵子。作中でも女性にモテモテな綾之介の声を、艶やかに演じている。
ちなみに、男性として生きる綾之介だが、シリーズが進む中で描かれるラブロマンスの要素にも注目。同じ目的に向かって奮闘する者同士、綾之介と左近は徐々に距離を縮めていく。胸キュンするようなロマンチックなシーンとともに描かれる2人の恋の行方も、本シリーズには欠かせない要素となっている。
また衛星劇場の「VHSを巻き戻せ!俺たちのOVA特集 vol.5」では、魔法の国・ソーサランドの王女、ラビスを中心に繰り広げられるドタバタ騒動をコミカルに描いた「でたとこプリンセス」も、9月4日(水)夜6時45分から放送する。
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