2022年に韓国で公開された主演のドラマ「財閥家の末息子 ~Reborn Rich~」が、オンライン動画配信サービス「Hulu」にて全話配信中。同作は最高視聴率20%超えをマークし、JTBCドラマ初回放送の最高視聴率を記録した人気ドラマだ。第6話では、最愛の母を救えなかったドジュン(ソン・ジュンギ)が母親の死の真相に迫る。本記事では、考察を踏まえながら第6話を振り返る。(以下、ネタバレを含みます)
スニャングループがアジン自動車を全社員の雇用維持を条件に買収したことで、ヒョヌの父親の解雇防止に成功したドジュン。ヒョヌの母親はストライキに参加する夫の姿を見てショックで倒れて息を引き取った…という記憶から、解雇を防げれば母親の命も救えると考えていた。
しかしアジン自動車の雇用維持を勝ち取ったドジュンが目にしたのは、自殺したという母親の葬儀だった。自分の母親は自殺をするような人ではないと、真相を探るため食堂へ向かったドジュン。そこで見つけたのは、株の投資に使われたと思われる通帳だ。
貧しかったはずの母親が、借金をしてまで投資していたのは、なんと「スニャン生活科学」の株だった。スニャン生活科学は、スニャングループのなかでも有名な会社の1つだったと知るドジュン。スニャン生活科学はグループの優良株として市民からの支持も高く、多くの人々がスニャン生活科学の株を購入している。
しかしスニャングループは、スニャン生活科学の売却までを織り込んだシナリオを組んでいた。スニャン生活科学の株価高騰はすべてヤンチョル(イ・ソンミン)のパフォーマンスで、騙されて投資した庶民たちは結果的に犠牲になってしまう。ヒョヌの母親も、そのなかの1人であったのだ。
ヤンチョルにスニャン生活科学の売却によって多くの庶民たちが犠牲になったことを伝えたドジュンであったが、「強大な権力を持つ官邸が決めたこと」「お前が庶民になることは一生ない」と一蹴されてしまう。
その頃、海外留学から帰国したソンジュン(キム・ナムヒ)がスニャン建設の常務に就任した。しかし一族との食事会中、事件が起こる。次男・ドンギの妻であるユ・ジナ(ソ・ジェヒ)がソンジュンに対して放った「商売よりも政治が似合いそう」という言葉がきっかけで、政治家に対して憎しみを持つヤンチョルが激高してしまったのだ。
怒りの矛先は、ソウル市長選への出馬を試みようとしていたファヨン(キム・シンロク)の婿のチェ・チャンジェにも向けられた。「検事を辞めて政治家になるつもりなら、チン・ヤンチョルの婿の看板を捨てて自分の力で戦え。どこまでできるか」そう声を荒げたヤンチョルは、食事の途中で退席してしまう。
ある日、ヤンチョルはソンジュンを連れて蘭芝島(ナンジド)に向かう。新ソウルタウンをこの地に開発すると宣言したヤンチョルは、開発に向けた入札から施行までをすべてソンジュンに任せた。
一方でドジュンもまた、次なるターゲットとして蘭芝島がある上岩洞(サンアムドン)に目をつける。建設会社を持っていないミラクルインベストメントとして、買収できそうな建設会社の調査を進めていたのだ。
また新ソウルタウンの建設には、次期ソウル市長との協力が必要だと考えるヤンチョル。互いに同じ土地をターゲットにして進めるヤンチョルとドジュンだが、ミラクルインベストメントはオ・セヒョン(パク・ヒョックォン)を介してヤンチョル家の婿チェ・チャンジェとコンタクトを取る。
オ・セヒョンはチェ・チャンジェらにソウル市長選に向けてのバックアップと、そしてバックアップの黙秘を約束。その代わりに自身が新ソウルタウンの事業権を獲得できるように手配してほしいという条件を提示し、パートナーシップを結ぶことに成功した。
ドジュンの思惑通りにシナリオが進み、チェ・チャンジェは“時代精神”を…その時代の人々が求める考え方を持つ“庶民の味方チェ・チャンジェ”像を作り出すことに成功。公権力の横領を許さない姿勢をアピールし、満を持して有力な次期ソウル市長候補として選挙に名乗り出る。
もちろん、黙って見ているヤンチョルではない。再びヒョンソン日報を使い、チェ・チャンジェが違法捜査をしたという内容の記事を出すよう動き出した。チェ・チャンジェを呼び出したヤンチョルは、正義の検事ごっこは終わりだと告げる。
しかしチェ・チャンジェは、スニャン生活科学が会社清算をした本当の理由は裏金のためだったという武器を持って反撃。これにはヤンチョルも太刀打ちできず、チェ・チャンジェの出馬を許可することに。実はこの動きも、ドジュンが指示したものだった。
結果、見事チェ・チャンジェがソウル市長に当選。新ソウルタウンの事業権を、ミラクルインベストメントが買い取ったジェア建設へ渡す。ジェア建設へ事業権が渡ったことに納得がいかないヤンチョルは、すぐさまチェ・チャンジェを呼び出した。「誰を当てにして生意気な口を利いてる。開発事業をジェア建設に決めたのも、そいつの指示か?君のバックにいるのは、ミラクル社か?」と、圧を強めるヤンチョル。
チェ・チャンジェは真っ青な顔で、引きつりながら言葉を紡ぐ。「僕のバックにいるのは…」。
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