韓国で最高視聴率29.2%を記録、ソ・ジソブ&イム・スジョンによるラブストーリー「ごめん、愛してる」の見どころを紹介

2024/08/30 12:00 配信

ドラマ

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視聴者の心を動かすソ・ジソブの演技とOSTに注目


2004年に放送された本作は、“海外へ養子に出す”という当時の韓国の時代背景を反映させた設定が組み込まれている。当時韓国では、朝鮮戦争における戦争孤児の救済をきっかけに始まった海外養子縁組が推奨されており、子供を養子として海外に出すケースが多かったようだ。

現在でも映画やドラマなどのストーリー設定になっていたり、養子自らがテレビに出演し肉親を捜す“尋ね人”のコーナーがワイドショーでも取り沙汰されている。当時の韓国の社会的背景を物語に組み込むことで、登場人物の描写にリアリティをもたらしている。

まずはなんといっても、ムヒョク役を務めるジソブの繊細な演技に注目したい。“尋ね人”として番組に出演したムヒョクが「きっとやむを得ない事情があったんだろう」「再会したら親孝行してやるから」などと語るシーンでは、自分を捨てた母親に対する“複雑な気持ち”を見事に表現している。

また、恋人のジヨンにも裏切られ、愛を知らないムヒョクが奮闘する姿からは、実母の愛情を無垢に追い求め、どれだけ辛い目に遭っても母親を信じていたいという気持ちが切に伝わってくる。同作の脚本を担当したイ・ギョンヒ氏も、ソ・ジソブの演技について「素直な気持ちが生きている俳優だと感じていましたが、実際はそれ以上」と絶賛していた。

さらに本作では、OST(挿入歌)も注目ポイントの一つ。涙を誘うシーンで中島美嘉の代表曲「雪の華」のカバー曲が使われており、感動や切なさといった視聴者の心を動かす演出は、作品に深みを与えている。

“決して報われることのない無償の愛”が織りなされる「ごめん、愛してる」。韓国ドラマ好きはもちろん、多くの人々の心を打つ作品となっている。