第96回米国アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネートの快挙を成し遂げ、アニー賞、ヨーロッパ映画賞、ゴヤ賞ほか名だたる映画賞を席巻した映画「ロボット・ドリームズ」が11月8日(金)より全国の劇場で公開される。映画本編でも使われる世界的ダンスナンバー、アース・ウインド＆ファイア「セプテンバー」のパワーを最大限に活かした予告編が解禁となった。
本作の舞台は大都会ニューヨーク。いつもひとりぼっちのドッグは、孤独感に押しつぶされそうになっていた。そんな物憂げな夜、ドッグはふと目にしたテレビCMに心を動かされ、あるものを注文する。数日後、ドッグの元に届けられた大きな箱に入っていたのは友達ロボットだった。
セントラルパーク、エンパイアステートビル、クイーンズボロ橋、ニューヨークの名所を巡りながら、深い友情を育んでいくドッグとロボット。しかし、夏の終わり、海水浴を楽しんでいた帰りにロボットが錆びついて動けなくなってしまう。ロボットが浜辺に取り残されたままビーチは翌夏まで閉鎖されてしまうことに。離れ離れになったドッグとロボットは、再会を心待ちにしながら、それぞれの時を過ごす。
予告編では、友達との別れによって再び孤独感に押しつぶされそうになってしまうドッグと、海水浴の影響で動けなくなってしまいドッグに会いたくても会えなくなってしまったロボットの、日々お互いの存在を忘れず1年後の再会を夢見る心情が精彩に表現されている。
本作の監督を務めたのは、2012年に手掛けた「ブランカニエベス」が第27回ゴヤ賞にて作品賞を含む最多10部門を受賞したスペインを代表する名匠パブロ・ベルヘル。アニメーション映画へは初挑戦でありながら、サラ・バロンのグラフィックノベルを基に、切なくも温かい傑作として結実させた。
アカデミー賞やアニー賞といった映画賞を席巻したことを裏付ける映画評とともに、「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞・作品賞などを受賞した映画監督ギレルモ・デル・トロも「美しく、想像を遥かに超え、そして温かい」とコメントしており、宮崎駿「君たちはどう生きるか」とも賞レースを競った本作の公開が多方面から期待されている。