香音&千賀健永、“おまうる”に端を発する誇張演技が加速しゲシュタルト崩壊「なんかもう今どこか分からない(笑)」<愛人転生>

2024/09/02 18:00 配信

ドラマ インタビュー

ドラマ特区「愛人転生 ―サレ妻は死んだ後に復讐する―」より(C)「愛人転生」製作委員会・MBS

千賀健永の渾身の“おまうる”に監督が一言


――監督やプロデューサーからの要望で印象に残っていることがあれば教えてください。

千賀:撮影2日目に、それこそ「お前さ、うるさいんだよ」というセリフがあったんですよ。これは僕のオリジナルでいくのか、ドラマ仕様でいくのかが分からなくて、監督に「これ、僕の感じでいきますか?」と聞いたら、みんながいる状態で「1回やってください」と言われて。

なので、白目を剥いて一連の流れを全部やって。そしたら、監督が一言、「別のパターンで行きましょう」って(笑)。すごく恥ずかしい思いをしました(笑)。

香音:(笑)。でも、どのバージョンが使われているのか楽しみですよね!

千賀:そう(笑)。なので、監督の意見を混ぜたいい感じの新しいバージョンが生まれています。

香音:私は、今は瑠奈の中に憑依したての千里を演じることが多くて、まだちょっと覚醒し切れていない状態を演じているのですが、正直難しい部分が多いです。

気持ち的にはおどおどしているけどすごく自信満々な見た目でいるとか、見た目と気持ちが真逆なことが多くて、それに戸惑っている千里の中身を、一瞬のお芝居で見せなくてはいけないので、監督と一緒に試行錯誤しながらやっています。

――千賀さんは、どこまで狂気性を出すか、リアルとのバランスが難しそうですね。

千賀:リアリティーで言うと、大げさな芝居をし過ぎてゲシュタルト崩壊が起こっています。激しくしたらそっちのゲシュタルト崩壊が起こって、やりすぎたと思って弱くしたら、弱くした方のゲシュタルト崩壊が起こって、結局、なんかもう今どこか分からないです(笑)。

香音:おかしいんです、動きが(笑)。見てもらったら分かると思うんですけど、監督も分からなくなっちゃって、みんなで「もっといってみようか、もっといってみようか」とやりすぎて、通常に戻れなくなっています。

千賀:“あれ、これって結局どういう感じだったっけ?”みたいな。だから、たまにふと我に返ったときにすごく恥ずかしい気持ちになるんですよ。香音ちゃんは俺の誇張した演技を受けている側じゃないですか。だから、やっているときはいいけど、ふと正気に戻ったときに“これ、よく耐えられてるな”って思っちゃって(笑)。

香音:私ももう崩壊しているので分からないんですよ、そのやばさが。素で見るともしかしたらやばいかもしれないですね。みんな崩壊しています(笑)。

――ところで、香音さんは“おまうる”をご存知だったのでしょうか?

香音:はい。それこそ「キスブサ(キスマイ超BUSAIKU!?)」に出演させていただいたことがあって、“おまうる”回を期待してすごく楽しみにしていたのですが、全然関係のない回で結構ショックだったのを覚えています(笑)。でも、本物の千賀さんが“おまうる”を目の前で見せてくれたので大満足です。

「キスブサ」のショートドラマの演技って、リアルに皆さんが考えたものじゃないですか。だから、千賀さんのリアルってこうなんだとは思っていたのですが、“おまうる”を見たらもうピッタリだなと思いました(笑)。

――撮影が始まって1週間ほど(※取材時点)とのことですが、既にチームワークも抜群ですね。

千賀:友達みたいな感じだよね。

香音:そうですね。キャストみんなで頑張ってますよね、一緒に。

千賀:うん、頑張ってる(笑)。結構パンパンに撮影のスケジュールが組まれているのと、順撮りじゃないから気持ちのつながりみたいなものが大変だったりもするけど、監督さんとも話し合いながら、ここでのコミュニケーションも取りながら、頑張っています。