“第三のバナナマン”初監督作は、東京03らによる人生の悲喜劇

2017/09/15 06:00 配信

ドラマ

新感覚シットコムドラマ 「漫画みたいにいかない。」に出演する5人。本作の脚本・演出は“第三のバナナマン”とも呼ばれる放送作家のオークラ(C)漫画みたいにいかない。製作委員会

東京03×山下健二郎×山本舞香…ジャンルを超えた異色の5人が共演を果たすドラマ「漫画みたいにいかない。」が、Huluにて10月31日(火)より配信スタート(全10話)。来春には、同じメンバーでの舞台化も決定した。

本作は、“第三のバナナマン”と呼ばれるほど彼らと行動を共にしてきた人気放送作家のオークラが脚本・演出を担当するシットコム(シチュエーションコメディー)。オークラにとって初監督作となる。

「まったく売れない漫画家の悲哀に満ちた日常」を舞台に、時代遅れの売れない漫画家とその周りの人々をオークラ得意のシニカルな笑いと哀愁で描いていく。

出演は、「キングオブコント2009」の王者・東京03、三代目J Soul Brothersの山下健二郎、12月23日(土)公開の映画「未成年だけどコドモじゃない」が控える山本舞香

さらに東京03の舞台などではおなじみのイラストレーター・ニイルセンによるアニメーションが役者の芝居と融合する試みも。

オークラがくり出す珍演出と、回を追うごとにおバカになる山下健二郎、回を追うごとに小悪魔になる山本舞香…テレビでは見たことがないドラマがまた一つ生まれる。

あらすじ


漫画は売れない、周りはバカばっか、娘にもあきれられている…根拠もないのに「ビックになるんだ!」と漫画家を目指したが、ヒット作一つも作れず、うだつのあがらない毎日を過ごす中年漫画家・戸塚オサム(角田晃広)。そんなオサムのちょっとビッチで(?)ワケありの一人娘・るみ(山本舞香)、一緒に暮らすギリギリゆとり世代じゃないアシスタント・荒巻弘彦(山下健二郎)、オサムの担当編集者・足立徹(豊本明長)、幼なじみで毎日出前をとる定食店の店主・鳥飼昭雄(飯塚悟志)。漫画の制作事務所を舞台に、5人の「人生の悲劇と喜劇」が繰り広げられる。

角田晃広 コメント


短期間の撮影であっという間でしたが、楽しかったです。いつもと同じようなキャラクターだけど、自分にとっては、娘がいるというめったにないシチュエーションでのお芝居だったので、実際に娘がいたら嫌われるんだろうなぁと思いながら演じていました。オークラさんには本当にお世話になってきたので、初監督作品で一緒にできてうれしいです。見たことない映像が楽しめると思いますので、いろんな人に見てほしいです。

飯塚悟志 コメント


10分、15分と長回しするんですよ、大変でしたね。途中からシーンに入っていく緊張感といったら、たまらなかったです。誰かがミスると「よし!」みたいな(笑)。僕らはこういうことがやりたくてこの世界に入ったので、とにかく楽しかったし、僕らのフィールドでやらせてもらえたので、ありがたかったです。普段はツッコミが多い立ち回りなんですが、僕の役柄はテキトーなやつで、ボケもあったりで、自分の素に近い気楽な感じで演じられました。

豊本明長 コメント


1カ月で10話の撮影という濃厚な日々でした。ドラマって大変ですね。僕の役どころは女にだらしがないやつで、気持ちが入れやすかったです(笑)。収録前にすでに扉を開いていたような。普段は3人でコントやってますけど、5人でやり取りすることで生まれる、入れ代わり立ち代わりのスピード感が面白かったです。

山下健二郎 コメント


濃かったです。せりふを覚えるのがとにかく大変な分、一話一話の思い出、完成した時の達成感というのが非常に大きかったです。学生の頃から東京03さんのコントを見てきたので、緊張しました。ただ、関西出身なので、間には自信があるというか。03さんはせりふが入るのが早くて、本当にすごいと思いましたし勉強になりました。結構天然な役どころで、バカなのにピュア…とにかく角田さん演じる戸塚先生のことが大好きなんです。話を追うごとに、荒巻というキャラにはまってしまい、入り込んでしまいました。

山本舞香 コメント


こんなにテンポ感のある撮り方は初めてだったので、キツかったですが、勉強になりました。舞台も含めると、約1年間一緒にやるんだからなんでも話そうよ、と皆さんも気軽に話しかけてくださったので、楽しみながら撮影ができました。るみのキャラクターが独特のファッションに表われているのですが、メークや衣装は自分で決めたりもして楽しかったです。オークラさんの脚本ではとことんダメ女だったので、思い切って演じることができました。

オークラ プロフィル


1973年12月10日、群馬県富岡市生まれ。1994年より「細雪」というお笑いコンビで活動。コンビ解散後、バナナマンの設楽統に「やることないなら俺たちの手伝いすれば?」と言われたのを機に放送作家として活動を始め、構成作家としてバラエティー番組やドラマの脚本に携わる。現在、バラエティーでは「もろもろのハナシ」(毎週水曜、フジ系)、「ゴッドタン」(毎週土曜、テレビ東京系)などを担当。また、 『ウレロ☆シリーズ』(2011年ほかテレビ東京系)や、「潜入捜査アイドル・刑事ダンス」(2016年テレビ東京系)などのドラマの脚本を手掛けた。