小林虎之介“太一”が中沢元紀“航平”を思い、難聴について語る様子に胸熱<ひだまりが聴こえる>

2024/09/03 17:17 配信

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太一「最初から難しいとか言ってたらなんも変わんねぇ」


犀の荷物を会社まで運んだ太一は、犀が企業向けの障がい者研修を行う会社「sig-n」の代表取締役だと知る。犀は太一に手話を扱うビジネスをしていて、ターゲットは手話を言語とするろうの人で、難聴とはまた違うカテゴリーだと話す。すると、太一はそうやって仕切って難聴の人には何もしないのは変だと言う。犀は太一に「理想論だね。うちはボランティアじゃないからね。仕事としてやっていく以上、全員を満足させるっていうのは難しい話だよ」と優しく諭す。

太一は航平のことを思い出し、「最初から難しいとか言ってたらなんも変わんねぇし。俺は最初から諦めるみたいなのは嫌で。自分だけ違うって感じたらさみしいって思うし、誰といてもそんなんだったら一人で居ても変わんないじゃんか。聴こえるとか聴こえないとかそんなん関係なくて、一緒に居るってそういうことだろ」と目に涙を浮かべながら訴える。

太一が帰ろうとすると犀は引き止め、「君の言いたいことは分かったよ。この会社で働く気ない?」と笑いかけるのだった。

太一が航平のことを思って熱くなっている様子に、見ている方も胸が熱くなった。

◆構成・文=牧島史佳