9月7日(土)に放送される「タイムリープさんぽ ~徳川家康が令和の東京にやって来た~」(夜8:00-9:55、BSフジ)。約400年の時を超えてタイムリープした徳川家康が、変わり果てた現代の中で残る江戸時代の痕跡を散歩しつつ追っていくというSF歴史番組だ。寺島進扮する家康が、ギャル芸人の荒川や家来役の東京大学史料編纂所教授・本郷和人を引き連れて東京の街をめぐる。
舞台は2024年の東京・渋谷。そこでプリクラを撮影していたお笑いコンビ「エルフ」荒川の写真に、突如として謎の人物が映り込む。なんの前触れもなく、チョンマゲに着物姿の男・徳川家康(寺島進)が現れたのだ。最初こそ時代錯誤の格好をした家康に「変な人がいます!」と困惑する新川だったが、家康が名乗ると「マジ好きなんですけど…」と意外にも興味深々のようす。
講談師・一龍斎貞鏡の語りにあわせて、テンポよく進む一同の道行き。同じくタイムリープしてきたという家来(本郷)とともに、さまざまなものが変わった江戸もとい東京の街を、江戸から受け継がれてきた“変わらないもの”と比較しながら歩いていく。
まずはと向かったのは、家康の自宅。しかし江戸城と呼ばれていた場所も、現在は皇居として生まれ変わっている。「なんだよ!むちゃくちゃ変わっちゃってんじゃねえかよ!」と当然激昂する家康だったが、それをなだめる荒川。「何でここにお城を造ったんですか?」という荒川の言葉から、家康が当時の苦労話を詳しく語り始める。
チョンマゲの家康と本郷が、金髪のド派手ギャルな荒川を引き連れて歩く光景はインパクト大。だがそれだけではなく、家康、本郷、そして講談師・一龍斎の3名が江戸から令和にいたるまでの変遷をわかりやすく解説してくれるのも見どころだ。
ユーモアあふれるたとえ話などを交えて語ってくれるため、歴史番組とは思えないテンポと雰囲気が持ち味の同番組。また家康のキャラクターが寺島の独自解釈なのか、ずいぶんとべらんめぇ口調なのもおもしろい。
千代田区飯田橋、文京区小石川後楽園、江東区小名木川など、多くの人に親しまれているスポットに関する歴史をひも解いていく。家康が小名木川を使い、“1滴の排水も、1つの生ごみも捨てられていなかった”という江戸の清潔な街づくりをおこなった話などが飛び出す。
さらに江戸から愛され続けた歴史ある食べ物、家康ゆかりの人物が眠る墓などを練り歩く一行。東京の街を形作って来た歴史を、“変わったもの”“変わらないもの”という観点で改めて目の当たりにする「タイムリープさんぽ ~徳川家康が令和の東京にやって来た~」は、9月7日(土)よる8時からBSフジにて放送される。
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