北村一輝“おっちゃん”が若者との交流を通じて、自身のアップデートを目指すTVerの新番組「おっちゃんキッチン」配信開始

2024/09/06 11:05 配信

ドラマ

【世代間コミュニケーション意識調査】(C)TVer


社会学者・常見陽平氏「アラフォーも若者も、違う年齢層とのコミュニケーションが不安ではあるが、交流したい・嫌われたくない」


いま、老若男女問わずビジネスパーソンの悩みとは、異なる年齢層とのコミュニケーションだ。特に40~50代の社員は若いビジネスパーソンとのコミュニケーションに恐怖心すら抱いている。ハラスメント扱いされるのではないか、自分の言っていることが響かないのではないかなどが懸念され、ますますコミュニケーションがぎこちなくなる。育った環境、特にITツールやメディアとの接点のあり方により、ジェネレーションギャップが細かくなっている。違う年齢層の人に対して「非常識」だと感じることもあるだろうが、実際は「異常識」なのだ。つまり、常識が異なるのだ。

特に40代男性が不安になる言動として「年下の人に対して、“(自身が)言わなくていいことを言った”と思ったとき」が1位となっていることが象徴的だ。これもそうだが、「よかれ」と思って言ったこと、若者を「わかっているつもり」で言ったことが相手を傷つけたり、スルーされたりすることを過度におそれているのではないか。一方、希望が持てるデータでもある。アラフォーも若者も、違う年齢層とのコミュニケーションが不安ではあるが、交流したい、嫌われたくないと思っている点である。相手に対する好奇心、想像力を大切にしたい。

TVerとKDDIが共同制作する「おっちゃんキッチン」は、日本社会のジェネレーションギャップ、年齢をこえたコミュニケーションにとっての指南書の役割を担うことを期待する。この作品によって、多くのビジネスパーソンが救われ、日本の職場のコミュニケーションが活性化されることを願ってやまない。

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