由里香に「リコはどうなの?」と聞かれ、「この家のことは好きだよ。愛してる。できることならずっとあってほしい。でも私はこのみんなでいる居心地が好きだから。家族って場所じゃない気がする。どこにいてもお父さんは小向家の安心感だし、お母さんは太陽だし、お姉ちゃんは憧れの星だし、香絵は愛嬌(あいきょう)だし、そして私はこの家の次女だから」と答えた。
「小向家はこの夏、もっと小向家になれた。だから大丈夫だよ」というリコの言葉に家族も納得。バラバラだった家族が一つになり、プラモ作りも完了。デンドロビウム、ギブバース。
祖父のゴールドのガンダムを組み込み、改めて「デンドロビウム小向家スペシャル、ギブバース!」と言って完成した。
その夜、「小向家 第四十八回家族会議」が開かれ、満場一致で立ち退きに賛成となった。全員で手を重ねてハンコを持ち、リコが「解散!」の言葉と同時にハンコを押した。
リコたちの夏休みも終わり、「小向リコ、行きます!」というリコを、家族みんなで「いってらっしゃい!」と笑顔で送り出した。
家ではなく人。家族とは何かを実家で過ごす間で考えたリコであった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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