――最後に、キャプテンや劇場支配人を務めた2期生の斉藤真木子さんが11月でグループを卒業します。皆さんにとって真木子さんはどんな存在だったのか教えてください。
藤本:チームが違うのでなかなか接する機会は少なかったんですけど、大きいコンサートでは前に立って引っ張ってくれたり、意見を言ってくれたりして。それって誰でもできることじゃないし、ついていこうって思う人の言葉じゃないと聞いてくれないと思うんです。真木子さんの人柄があってこそだなって思うから、本当に尊敬しています。
アイドルを長く続けるのって本当にすごいことだと思います。寂しいですけど、真木子さんがいなくなってSKE48はダメダメになったって思われないように、私たちも頑張りたいなって思います。
入内嶋:私も同じチームではなかったのであまり一緒にお仕事をすることはなかったんですけど、チームEの劇場公演を見に行かせてもらうと、やっぱり一番目に飛び込んでくるパフォーマンスは真木子さんで。まねしたくてもまねできないものをいっぱい持っている方だと思います。
やっぱり先頭に立って引っ張ってくださっていた真木子さんの卒業はまだ想像できないですけど、卒業されるまでにお仕事だったり、お話したり、カフェに行こうって約束もまだ実現していないので、一緒に行けたらいいなと思っています。
――熊崎さんはチームも同じですし、「声出していこーぜ!!!」公演でも同じユニットなので、特に関わりは深いと思います。
熊崎:私がチームEに昇格して10年、最初は怖い先輩のイメージもありましたけど、あるとき何がきっかけだったかすごく仲良くなって、それからは何でも話せる先輩という存在でした。
その仲良くなったくらいの時期に泊まりの仕事で同室になったことがあったんですけど、そのときに真木子さんが初めて私の前で泣いたんです。劇場支配人になった頃かな? その泣いている姿を見て、人間やっぱりずっと強くはいられないんだなって思いましたし、支えなきゃって気持ちが湧いてきて、そういう姿を見たのをきっかけに私自身も強くなったと思います。
長年アイドルをやっていると悩みが増えてきたり、長年いるからこそ周りに遠慮してしまってモヤモヤした気持ちになることも多かったんですけど、そういうときに真木子さんと話して、「そんな気持ちでSKE48に入ってきたわけじゃないよね」とか、「アイドルだからこそずっと上を見続けてるのは普通だし、逆に下を向いてたらダメだよね」って言ってもらいました。
だからこそシングルのセンターという目標もずっと持っていられたし、私にとっては心の支えなので、真木子さんがいなくなってしまうのはかなりのダメージですが、危機感を持って頑張る原動力になると思います。
寂しいですけど、真木子さんの存在が大きかった分だけやらなきゃいけないっていう気持ちにさせてくれたので、気を落とさずに真木子さんを見習って、元気に頑張っていきたいと思っています。