ネタバレ厳禁 “どんでん返し”の天才M・ナイト・シャマラン監督作おすすめ4選

ある小さな村に秘められた禁断の真実とは？「ヴィレッジ」(2004年)

9月21日(土)夜11:15放送の「ヴィレッジ」は、シャマラン監督が製作・脚本を担当。小さな村を舞台に、その村に秘められた禁断の真実を描いたミステリー作品となる。

物語の舞台は1897年のペンシルヴェニア州、深い森に囲まれ、外界と完全に隔絶した小さな村。そこでは60人ほどの村民たちが自給自足の生活を営み、喜びも悲しみも分かち合う、巨大な家族のような絆で結ばれていた。この共同体を守るため、彼らが守り続ける不可解な“掟”があった。それは「森には村人が恐れる謎の生き物が生息しているため、森に入ることを禁じる」というもの。

だがある日、村で傷害事件が発生し、盲目の少女アイヴィーの恋人が重傷を負ってしまう。彼を救うため、アイヴィーは自分の命を省みず、村の掟を破って森に入り、町で薬を入手することを決意。そして、恐ろしい真実が明らかになっていく――。

ビーチを訪れた人々が急速に老化していく…「オールド」(2021年)

9月21日(土)夜8:56放送の「オールド」は、シャマランが監督・脚本・製作を務めた奇想天外スリラー。あるビーチを訪れた人たちが、奇怪な現象に巻き込まれてしまう。

キャパ一家ら複数の家族が人里離れた美しいビーチで、それぞれが楽しいバカンスのひとときを過ごしていた。その矢先、1人の母親が急に姿を消した息子を捜し始める。彼女が気付かないのも無理はなかった。6歳だった息子は、少し目を離した隙に少年から青年へと急成長を遂げていた。さらに、キャパ家の妻プリスカの小さな腫瘍がたちまち大きくなっていく。このビーチで時間が異常な速さで進んでいることに気付いたキャパ一家らは、パニックに陥りながらもビーチからの脱出方法を探ることに――。

謎の美女との出会いで不可思議な事態に巻き込まれる「レディ・イン・ザ・ウォーター」

9月21日(土)深夜3:15から放送の「レディ・イン・ザ・ウォーター」は、シャマランが監督・脚本・製作を担当。平凡な毎日を過ごす男が、謎の美女と出会ったことから不可思議な事態に巻き込まれていくミステリアス・ファンタジー。他の3作品とは違い、シャマラン監督得意の“どんでん返し”を封印し、おとぎ話を基にしたストーリーが展開する。

主人公は、フィラデルフィア郊外でアパートの住み込み管理人として、単調な毎日を送るクリーブランド。彼はある夜、中庭のプールで謎めいたストーリーと名乗る娘と出会う。彼女は、自身がおとぎ話に登場する“ナーフ”という水の精で、“ブルー・ワールド”からある目的があり人間界にやって来たと明かす。そして、クリーブランドはアパートの住人の女子大学生が母から聞いた「ナーフ伝説」と、彼女の話が合致する事に気付く――。

鬼才のつむぐ独自の世界観、ストーリーの妙や“どんでん返し”を楽しむも良し、シャマラン監督のカメオ出演を楽しむも良し、それぞれの直感を働かせて彼の作品に没入してみては。

◆文=隠岐麻琴