コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、COMIC MeDuにて連載中の人気作品「メイド拾った」をピックアップ。
作者の昼間正午さんが8月15日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて6500以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では昼間正午さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。
16歳の藤本凛太郎は両親と死別し、双子の弟妹と3人暮らし。大変だけどそれなりの生活を送っていたのだが、ある日家の前のゴミ置き場にヒゲを生やしたメイド(百合川)が捨てられていた…。
「お願いします」「拾ってください」とせがまれるも、これ以上関わりたくないと思った凛太朗は飢えをしのげるようにお昼ごはんだけを渡して学校へ向かった。
しかし、放課後のバイトを終え帰宅すると、何故かあのメイドが家の中に。料理も掃除も済ませて、家にいた弟妹とすっかり馴染んでいた。
こうして、謎のメイド(百合川)と出会った凛太郎の日常は思わぬ方向へ変化していく…。
ヒゲを生やした“癖強メイド”と不憫な男子高校生が助け合って生活していく様子を描いた本作。読者からは「メチャクチャ好き」「全人類読んで」「登場人物みんな魅力的」「全てが最高」など多くのコメントが寄せられている。
――「メイド拾った」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
元々ヒゲの生えた男性キャラクターにかわいい服を着せるのが好きだったので、新連載の企画を出す際、メイド服を着たヒゲの成人男性がメインキャラの物語を提案してみたところ、それが採用されたというのがきっかけです。好きで描いていたものがそのまま作品になりました。
――百合川(メイド)の強烈なキャラクターが印象的ですが、本作を描くうえでこだわった点があればお教えください。
キュートに描くというのは意識しています。例えばひどいことを言われた時、ショックを受けるではなく唇を尖らせる表情をするとか、さっきまでシリアスなシーンだったのに、次のページでは舌をペロッと出しながらウインクしているとか。
体が大きく、ヒゲも生えている成人男性がそういったアクションをしているのはかわいくて面白いですし、それがそのまま雰囲気をポップにしてくれているので、百合川のキャラクターは作品のバランスを取るのにも重要な役だなと思います。
――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
第11話で明人が香澄を抱きしめるシーンです。本当は凛太郎にもこうしてあげたかったんだろうなという明人の後悔や温かさが見えるいいシーンだなと思います。
――昼間正午さんは百合川のようなメイドと一緒に暮らしたいと思いますか?
家事があまり得意ではないので、そういった点では一緒に暮らして欲しいとは思います。愉快で楽しそうですし。ただ百合川の場合は人のお金を勝手に使い込むという悪癖があるので、経済面を考えると少し迷いますね。
――今後の展望や目標をお教えください。
「メイド拾った」は絵柄や物語の展開などあらゆることを模索しながら進んだ実験的な作品なので、この経験を踏まえて今後はもっと安定した面白い作品を作っていけたらと思っています。また、「この人の作品には必ずヒゲのキャラクターが登場する」と言われるような作家にもなりたいです。
――最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします。
いつも読んでくださりありがとうございます。連載が滞るなどお待たせしてしまう時間もたくさんありましたが、この作品もいよいよクライマックスを迎えますので、どうか最後まで楽しんで頂けますと幸いです。
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