<異世界スーサイド・スクワッド>「ラストバトル楽しすぎだろw」ついにジョーカーまでが登場し、大満足&大混乱な最終回

2024/09/11 16:15 配信

アニメ レビュー

アニメ「異世界スーサイド・スクワッド」Episode10よりSuicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2024 Warner Bros. Japan LLC

最高のチームプレイでリッチを撃破!


リッチの攻撃の前に次々と吹き飛ばされていくスースクだったが、ハーレイはフィオネが魔法を使えることを知り、なにやら耳打ち。その後、ハーレイはアーサーに乗ってリッチに突撃するが、あえなくリッチに捕まってしまう。絶体絶命かと思われた矢先、キング・シャークの腹の中にあった「聖剣」がハーレイの元へと届き、リッチの首を切り落とす。ハーレイの正体は、変装したフィオネだったのだ。さらに最後には本物のハーレイが登場し、リッチの首を愛用バットでフルスイング。首ははるか彼方の空で爆散し、スースクの完全勝利となった。

リッチ撃破への道のりは、ハーレイの機転とフィオネの勇気、そしてスースク全員のバックアップがあってこそで、まさに「チームプレイ」の賜物だった。これまでもたびたび協力プレイを見せてきたスースクだが、今回のバックアップは鬼気迫るものがあり、それぞれが最後の力を振り絞ってハーレイ(フィオネ)をリッチの元まで送り込んだのが印象深い。フィオネもまたリッチの前に身を晒し、紙一重のところで勝機をものにするなど、以前とは違う勇気と覚悟を見せてくれた。そしてそのうえで、最後にいいところをかっさらっていったのは、やっぱり我らがハーレイ。リッチの首めがけて走りながら、フィオネに扮するためにまとめていた髪が解け、ヴィランらしい最高の笑顔を浮かべてフィニッシュを決める一連のシーンは、まさに本作を象徴するハイライトだった。これにはSNSでも「会心のホームラン!」「ラストバトル楽しすぎだろw」などの声が挙がっていた。

最後はジョーカーが登場! 気になりすぎる謎も…

アンデッドによって少なくない被害を受けた王国は、新たに女王となったフィオネを中心として再建が進められていく。王国と友好関係を結ぶことができたスースクもまた、アマンダ・ウォラー(CV:くじら)に粛清されることはなくなり、ひとまずは一安心。しかしその裏で、リックは密かにアマンダと連絡を取っていた。「王国の資源確保」というミッションとは別に「本来のミッション」があること、今回の戦争の裏に、カタナ(CV:安済知佳)に変装したジョーカー(CV:梅原裕一郎)が絡んでいることが判明する。真意の読めないジョーカーを危険視するアマンダは、生死を問わず、ジョーカーを捕まえるようにリックに指示するのだった。

エピローグでは、フィオネとハーレイのやり取りが印象的だ。あらかじめ食事の準備を整えていたフィオネに対し、ハーレイが「さっすがフィオ! 分かってるぅ〜」と褒めると、フィオネはニックネームで呼ばれた嬉しさに頬を赤らめる。フィオネにとってハーレイは、自分を解放してくれた憧れの存在ではあるものの、ここでのリアクションはなんとも興味深い。また、最後の最後にジョーカーが登場したのも驚きだ。アマンダ曰く「あの狂人を理解できるものなど、この世にいない」とのことだが、ますます続きが気になる形で物語は締めくくられた。大団円でありながらも大きな謎も残して終わった最終話には、SNSでも「やっぱりジョーカーがラスボスなのかあ!!」「絶対に続編作ってくれー!」など、様々な反応が飛び交っていた。いずれにしろ、スースクたちの活躍もいったんは見納め。正統派ヒーローでは描けない、ヴィランならではの魅力に溢れた異世界ファンタジーで、全10話ながらも毎回見どころがギッシリと詰まった作品だったように思う。

◆文/岡本大介

アニメ「異世界スーサイド・スクワッド」Episode10よりSuicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2024 Warner Bros. Japan LLC