【漫画】黒魔法使いのDNAが暴れだす…ハンドル付きの箒でレース優勝…魔法学校での不良ガールズの活躍を描いた漫画に「めっちゃおもろい」「ホウキ破壊は草」などの声

2024/09/17 08:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

『黒魔法寮の三悪人』が話題(C)斎藤キミオ/小学館 

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、サンデーうぇぶりにて連載中の斎藤キミオさんが描く『黒魔法寮の三悪人』より『ほうき粉砕系の魔法学校の話』をピックアップ。

斎藤キミオさんが2024年8月12日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.4万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、斎藤キミオさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

魔法学校恒例行事、箒レース

『黒魔法寮の三悪人』(11/73)(C)斎藤キミオ/小学館 

日本のどこかにあるレイクウッド魔法学校。学校には癒しと調和を望む者が入る白魔法寮と、力に恵まれ闘争を好む者が入る黒魔法寮があり、入学者はそれぞれの資質にあった寮へ送られることになっている。

魔法の才能があると声をかけられ、縁あって編入してきた宝良(たから)キズナは、寮分けの儀式で黒魔法寮へと送られることになった。ヤンキー達が荒れていた頃の名残りがある寮では、寮長である星愛子(ほしあいこ)と善寿賀(よすが)こころが待っていた。一見まじめそうな愛子と素朴そうなこころだったが、中身は180度違うクズガール達なのだった。

学校では初夏名物のイベントである寮対抗ほうきレース大会が行われていた。決められたコースを先にゴールした者のいる寮が勝利というシンプルな大会に、寮生たちは盛り上がっていた。しかし、キズナはまだ箒に乗ったことがないとして、先生から参加することを止められてしまう。なんとしてでも参加したいキズナは乗れることを証明する、と無理やり参加するが、キズナの魔力に耐えられない箒はスタートと同時に粉々に壊れてしまうのだった。

一方寮長の愛子は、すごいスピードで前を行くが、「白魔法寮の流れ星」こと財前圭一と勝負することとなる。途中、魔法で崖を崩して圭一の邪魔をしようとするも失敗してまう愛子。それを見た黒魔法寮の顧問教員である澪は、最下位グループにいるこころの箒に魔法をかけるのだった。すると突然こころの箒にハンドルが飛び出し、黒魔法寮のDNAを呼び起こされてしまう。ヤンキーと化したこころは、低いエンジ音を響かせながらハンドル付きの箒で一気に先頭までやってきて、そのままトップでゴールするのだった。

作品を読んだ読者からは、「みんな癖が強すぎて面白い」「魔法の箒にハンドルはアカンてw」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・斎藤キミオさん「一話でも多く色んな彼女たちの一面を描いていきたいと」

『黒魔法寮の三悪人』(4/73)(C)斎藤キミオ/小学館 

――『黒魔法寮の三悪人』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。

連載に向け、担当さんとネームのやり取りをしている中で、自分が「クズのキャラクター」を描くのが好きだとわかりました。そこからクズ主人公が複数人いるネームを書いたのが元になって、キャラクターをつめていったり、彼女たちが輝く舞台設定を二人三脚で練って今の形に行きつきました。

――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

キャラクターの感情で話が回っていくように注意しています。どんなシチュエーションもあくまで三人の、こうしたい、ああしたい、という気持ちを引き出すための道具であって、三人がシチュエーションに対し受け身になるとどうしても面白くなくなってしまうと感じています。 あとは「ああ、こういう人はこうするよね。」「この人っぽいな。」というリアリティも出せるように頑張っています。

――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

キズナちゃんが、ほうきのレースに出ることを先生に止められて、駄々をこねるシーンが好きです。ああ、そんなに出たかったんだね。そうだよね笑、と。もう一つ、こころちゃんがハンドルを握った瞬間に豹変するシーンも好きです。某国民的マンガに出てくるとあるキャラが、まさにこのような性格で、再現できて感無量です。

――「それぞれキャラが濃い」「こころちゃんルックス一番好き」など、個々のキャラクターに対する反響もありました。キャラクターやストーリーの着想はどういったところから得られていらっしゃいま すか?

キャラクターに関しては、自分の好きなタイプのクズを、それぞれ当てはめさせてもらってます。 劣等感を埋めるためにさもしいマウントを取ったり、一見いい子そうなのにスゴイ自己中だったり、陰キャのクセになんだかんだ自分のことを高めに見積もっちゃってたりする。 (クズクズ言ってますが、ホントに三人ともかわいいと思って描いてます!)

ストーリーは、三人のキャラが生き生きするような題材を選ぶようにしています。

――斎藤キミオさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

初連載ですので、今は少しでも長く続けられたらな、という気持ちだけです。

すごく魅力的なキャラクターたちだと思っているので、一話でも多く色んな彼女たちの一面を描いていきたいと思ってます!

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

これからも彼女たちの活躍を応援していただけたら嬉しいです!

隣にいるとしんどいですが、遠目に見る分には面白い人たちだと思いますので