<エイリアン:ロムルス>「セットを歩くだけでノスタルジーを感じた」レジェンドクリエイターが絶賛するフェデ・アルバレス監督の手腕

2024/09/13 11:30 配信

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「エイリアン:ロムルス」より(C)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

エイリアン」シリーズの最新作となる映画「エイリアン:ロムルス」が、9月6日より全国の劇場にて公開中。本作の製作にあたりフェデ・アルバレス監督から名指しで依頼を受けたというレジェンドクリエイターのアレック・ギリスがフェデ監督の魅力などを語った。

広大な宇宙の密室で起こる“サバイバル・スリラー”


本作は、SFホラー映画の金字塔である「エイリアン」(1979年)の“その後の物語”を描いたシリーズ最新作。鬼才フェデ監督と、“エイリアンの創造主”リドリー・スコットの製作によって映画化された。

物語の舞台となるのは、地球から遠く離れた宇宙。人生の行き場を失った6人の若者たちが、生きる希望を求めて宇宙ステーション“ロムルス”へと足を踏み入れる。だが、そこで彼らを待っていたのは、寄生した人間の胸を突き破り、異常な速さで進化する宇宙最強にして最恐の生命体“エイリアン”だった。

先週日本公開を迎え、洋画ナンバーワンのヒットスタートを記録した本作。特に、第1作目の「エイリアン」を彷彿とさせる世界観が大勢のファンを惹きつけている。

「原点回帰」をテーマにファンの期待を超える作品づくり


シリーズの大ファンであったフェデ監督が本作で掲げたテーマは「原点回帰」。第1作目の「エイリアン」に続くにふさわしい一作を作ろうと画策したフェデは、「エイリアン」同様、CG技術に頼らず、“リアル”での撮影にこだわった。

エイリアン2」(1986年)、「エイリアン3」(1992年)、「エイリアンVS.プレデター」(2004年)を手がけたスタジオ・ギリス社のオーナーであり、シリーズをよく知るアレックからみてもフェデはこの作品を手掛けるに適任だったという。

「フェデは、特殊効果のジャンルにかなり詳しい映画オタク。これまでそういう映画も撮ってきているし、操演FXの良さもよく知っていた。だからこそ、フェデは私やレガシー・エフェクツのシェイン・メイファンのような、その方面で実績のあるひとたちでオールスターチームを組んで、本作のクリーチャーFXをやろうとしたんだと思う。これは本当に斬新なことなんだ。“特殊効果のオールスターチームの一員になってくれ”なんて言われたのは初めてで、すごく光栄で、フェデに誘って貰ってとても嬉しく思ったね」とコメント。歴代クリエイターを集めリアルな場で撮影するという彼のアイデアに興奮を覚えたという。

こだわりの詰まったセットについても「旧作の懐かしいデザインの感じも取り入れられているよ。本作の撮影セットを最初に歩いた時にぼくはノスタルジーの波を感じたんだ。『エイリアン2』の撮影セットにいた頃のことを思い出してね。それに『エイリアン』でコンセプトデザイナーだったロン・コブのデザインが、本作のセットにも見て取れるんだ。壁に張られたポスターも1970年代風で懐かしかったよ」とコメント。

「本作には、これまでのエイリアン映画にはない新しい捻りや新鮮さも、もちろん加わっているけれど、初期の2作にルーツがある作品になっている。僕同様、ファンたちも本作をおおいに気に入ってくれると思うよ」とも語り、往年ファンには必見の一作だとアピールした。

なお、「エイリアン」などシリーズ過去作はディズニープラスで配信中。