プロジェクトで忙しいことを理由に火災事故についての調査が行われず、焦る密子は「これでは何のためにあなたを社長にしたのか」と夏に言ってしまう。すると夏は、交換条件としてプロジェクトの手伝いを提案した。
そんな中、遥人が小宮山議員と会うと知り、密子も現場に駆け付ける。すると、そこで遥人は小宮山が雇ったチンピラたちに袋だたきにされていた。密子に助けられた遥人は、火事が小宮山から持ち掛けられたが中止するように言ったこと、でも不安で現場に行ったときに目撃されたこと、また日記を盗んだのはチンピラたちではないことを話した。
遥人は小宮山との関係を断ち切り、九条開発をクリーンな会社にして退職しようと考えられていたが夏に引き止められていた。その理由はプロジェクトのためだけでなく、密子が問題に巻き込まれないようにするためでもあった。
夏の本当の気持ちが分かって安堵する密子だったが、事態は急転する。謙一が業者に修復を依頼していた火災現場の監視カメラの映像が入ったSDカードを、夏が「何も映ってなかった」と捨ててしまった。しかし、社内で回収されたゴミをあさって見つけた密子が確認すると、夏が助けを求める姉に背を向け、謙一を救い出す場面が映っていた。
夏は地元の情報に精通する介護センターで働いていたことから、倒れている1人が九条開発の社長であることに気付いた可能性がある。状況的に1人しか救えないとき、選んだのは社長の命だったのか。密子の脳裏に坂東の「一番得をしたのは誰なのか」という言葉が蘇った。
夏を問い詰める密子だったが、逆に不法侵入者だと通報されてしまう。そのとき、夏が密子のことを差す呼称は「密子さん」から「本宮さん」に変わっていた。
急展開に視聴者から「夏さん嘘だと言って」「まさか密子さんVS夏さんになるとはなあ」「まさかの夏さんの裏切り?」と驚きの声が続々。「夏さん、冷酷過ぎて、、、」ともあったように、夏の表情、視線はあまりにも冷たかった。だが、「ミスリードかも」と期待する声もあるように、冷たさの裏を予想したくなるような演じる松雪泰子のうまさが光った。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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