“野島伸司節”全開の衝撃ドラマ 玉山鉄二「人間の極限状態を感じます」

2017/09/17 18:00 配信

ドラマ

Huluオリジナル連続ドラマ「雨が降ると君は優しい」で夫婦役を演じる玉山鉄二、佐々木希撮影=西村康

鬼才の脚本家・野島伸司が「今、本当に描きたいドラマ」として描いた「雨が降ると君は優しい」がHuluオリジナル連続ドラマとして9月16日より配信スタートした。今作は「セックス依存症」=「性嗜好障害」を題材にしたドラマで、障害に苦しむ妻・彩を佐々木希、その秘密を知り得ても妻を愛し抜く夫・信夫を玉山鉄二が演じる。

――出演依頼、そして脚本を読んだ時点での印象をお聞かせください。

玉山「お声を掛けていただいた時点で第3話まで脚本が上がっていたので、すぐに読ませていただいたのですが、理解しがたい部分がたくさんあって。なので、野島さんと会食もさせていただいたのですが、実際に現場に入ってみないと分からないことだらけでした。信夫であることに集中し、現場で彩の顔を見て感じたことを出すようにしてからマインドが楽になりました」

佐々木「役をお受けするかどうかは自分で考えて決めていいよと言われた状態で、台本を読ませていただいたのですがけど、とにかく続きが気になって仕方がなくて(笑)。彩は性嗜好障害に苦しみながらも信夫への愛はとてもピュアで一途な思いを寄せています。だから、愛おしいなと感じて挑戦させていただきたいですと言いました」

玉山「希ちゃん、本当によく受けたなと思う!(笑)」

佐々木「この夫婦の先が気になる!と思ったんです。本当に罪なすごい脚本です(笑)」

――挑戦的な役どころですが、引き受けようと思ったポイントは?

玉山「普段からいかに脚本が面白いかで出演を決めさせていただいているのですが、この脚本も実に面白く、他の人に信夫を演じられたくないなと感じたのでお受けしました」

佐々木「第2話まで脚本を読んで純粋に彩という役を愛おしいなと思いましたので、そこから迷いはありませんでした」

――実際に現場に入ってみていかがでしたか?

佐々木「カウンセリングのシーンや衝動に駆り立てられている時の彩は、感情の起伏がとても激しいんです。特にカウンセリングでは泣いたり、笑ったり、怒ったり、自分でも感情のコントロールが難しい。だから、演技プランを組み立てていても…」

玉山「思ったようにいかないよね?」

佐々木「はい。本当に自分でも恐ろしい(笑)。だから、彩が愛する信夫とのシーンはとても癒やされます」

玉山「2人は彩の障害さえなければ、本当に幸せな夫婦なんです。彩は雨の日に駅で傘を持って待っていてくれる、男性にとって理想的な妻ですし。これは僕の感覚ですが、性嗜好障害をいとわないほどの愛情の深さが2人にはあると思うんです。彼女の病気のために見えない敵を作り、それに振り回されてしまいますが、それでも愛情は変わらない。そういう部分に、野島さんが感じられた文学的要素が込められている作品なのではないかと思います」

――話が進むにつれ、信夫と彩だけでなく、登場人物一人一人の人間性が掘り下げられていきますが、最終的に点だった登場人物が線になるんですよね?

佐々木「そうなんです!」

玉山「野島さんってそういうことするんだよね?(笑)」

佐々木「最初は気づかなくても、後々すごい関係性になってくるので、驚きますよ(笑)」

――最後に、野島さんは「人間の極限状態を描くのが好きだ」とおっしゃっていますが、極限状態を感じてますか?

玉山「感じます。希ちゃんもすごい感じてると思います。人そのものやそれぞれの関係性が壊れていくさまって、何かがうごめいていて、見るのが怖かったり、興味をそそると思うんです。見るのが怖い、でも見たくなる。そういう描写が散りばめられています」

佐々木「目が離せなくなります!」

玉山「第2話までは序章にしか過ぎません! その後は90年代の“野島節”全開なので楽しみにしてください」

佐々木「障害というものを上回る純愛が描かれているので、本当に見ていただきたいです!」