目黒蓮“夏”に泉谷星奈“海”が苦しい胸の内を明かす様子が切な過ぎる<海のはじまり>

2024/09/17 11:29 配信

ドラマ レビュー

海が秘めた思いを夏に明かす


海が向かった先は、水季がかつて働いていた図書館だった。夏が迎えに行くと海は朱音の家に戻った後で、すぐに去ろうとする夏を津野が引き止めた。

「もう2人なんだから、今こそ前みたいに水季、水季ってうるさくていいんですよ。海ちゃん、いる、いないの話、してないですよ。分かります?」と津野。海は確かに“いた”はずの水季のことを、夏が“いない”と表現するのが心に引っかかっていることを津野に明かしていたのだ。

前回放送後の予告で反響を呼んだ「南雲さんがいたときも、いなくなったときもお前いなかったもんな」という津野のせりふは、この後に続いたものだった。これだけでは厳しそうに聞こえていたが、海の思いを知ったあとでは、津野にも思いがあふれてしまったのだと理解できる。

その後、夏は海から本音を打ち明けられた。かつて水季と2人のときは寂しさを感じたことがなかったため、夏と2人でも大丈夫と思っていたが、「夏くんと2人、寂しかった」のだと。

そして、海はハッとするひと言を放つ。「なんで大人は死んじゃうこと、亡くなるっていうの?いなくなるから?」。朱音の家も、津野のいる図書館も、水季が“いた”場所だ。水季からもらった絵本、また水季との会話で、海は死を理解しようとしながらも、確かに“いた”のだということを求めていたのだろう。

さらに海の思いは続いた。「ママいたのに、なんで一緒にいてくれなかったの?まだパパじゃなかったから?」。

率直な海の疑問だが、夏にとってはつらいものだ。視聴者からも「これはしんどいよ」「つらすぎる」「夏くんなりにがんばってるのに」「どう説明したらいいかも分かんないよな」などSNSに投稿が続々と上がった。

次回、9月23日(月)の放送が最終回。クライマックス直前に明かされた海の思いに、夏はどのように応えていくのか注目だ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部