コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、おととさんが描く『当て馬の相手役になっちゃった話』より『初デートをするDK』をピックアップ。
おととさんが2024年8月12日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、7,500件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、おととさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
北川透(きたがわ とおる)は転校前夜、タコのような姿をした自称神様と話す夢を見る。タコ(自称神様)いわく、透がいる世界はタコの頭の中にあり、タコはこの世界をもとに物語を作っているとのこと…。透が転入するクラスには物語の主人公・杏里恭弥(あんり きょうや)と彼の恋人・大路律月(おおじ りつき)がいる。しかし、2人が付き合ったことで当て馬として創造された赤羽千尋(あかばね ちひろ)がヤンデレ化しそうで困っている、と透に話す。そしてタコは透に、当て馬である赤羽の相手役になって欲しいと頼むのだった。
タコに「ただ赤羽と一緒に居てくれればいい」と言われた透は、転入後、男友達として赤羽の傍にいることに。自然と傍にいる透に、無自覚に惹かれていく赤羽。ある日の放課後、透に「デートしようぜ」と誘われ、クレープ屋さんに行くことに。クレープを食べた帰り道、透は赤羽に「おまえはおまえの好きなひとを好きでいろよ」「オレもそうするから」と笑顔で言う。その言葉にもやもやしてしまう赤羽。
すると突然、子どもの泣き声が聞こえてくる。透が少女から事情を聞くと、大事なネックレスを柵の間から下へ落としてしまったと言う。なんの迷いもなく柵を飛び越えそのネックレスを取りに行く透。泣いてた女の子に拾ったネックレスを渡すと、彼女に「大きくなったらわたしと結婚して!」と言われるのだった。告白される透を見ていた赤羽は、とっさに透を後ろから抱き寄せ「だめ」と言う。自分の中で透への想いが大きくなっていることに少しずつ気づき始める赤羽。杏里への想いよりも好きである気持ちが大きくなりつつあることに、混乱し透を置いて先に帰ってしまうのだった。
作品を読んだ読者からは、「赤羽君素直になれよーーー!」「切ない、きゅん、応援したい」など、反響の声が多く寄せられている。
――『当て馬の相手役になっちゃった話』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
趣味で漫画を描くなら好きなもの全部盛りのパフェみたいな作品にしよう!と思って…。その結果…当て馬、執着、多角関係、体格差、黒髪短髪受けと…闇鍋みたいな作品になりましたが描いてて楽しいのでオッケーです!
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
今作に限らないのですが、人に読んでいただくために読みやすさは心掛けています。
どこで誰が何をしているのかが明確で、言葉に頼り過ぎず絵やキャラクターの動きや表情で伝えられるように意識して描いています。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
今回のお話では透くんが飛び降りるシーンです。
考える前に身体が動く、というタイプも居ますがそれとも少し違って…透くんは思考からの行動がとにかく早いキャラクターなんですよね。状況を判断して勝算があれば他人に頼らず即実行しちゃう。
とても男前でかっこいいキャラクターなのですが、一方で自己犠牲を自己犠牲と思わないところがあり目を離すと大変なことになりそうな危うさがあります。
そういう透くんの透くんたる部分がよく現れたシーンだと思います。あと腹チラ良いですよね!
――キャラクターの魅力もファンの間では話題になっています。おととさんが漫画を描く上で、キャラクター設定やストーリーはどういったところから着想を得ることが多いでしょうか?
着想というかキャラクターのつくり方の話になってしまいますが、自分が好きな属性を複数取り出して組み合わせることはよくありますね。
例えば赤羽は「当て馬」「ほくろ」「太眉」「執着攻め」「睫毛バシバシの美形」「陰キャ」などの素材を混ぜ合わせ味を整えて盛り付けました笑
自分の「好き!」から取り出してキャラクターを作っているので読者さんから「好きです!」と言われると「ね!私も好き!」という反応をしてしまいます…。
――おととさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
とりあえずこの作品を最後まで描き切りたいですね。当たり前のことですがどんな物語も作者が途中で手を止めたらそこでお話は終わってしまいます。そうならないように健康に気をつけてコンスタントに公開しつつちゃんと終わらせるのが目標です!
…あとはちょっとでも多くの方にこの作品が届いて誰かの「好き!」になれたらいいな、と思っています。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも作品を楽しみにしていただいてありがとうございます!物語的につらいシーンもありますが最終的にはそれぞれの幸せを見つけられたらいいな、と思っていますので、今後とも赤羽や透くん達のことを見守っていただけたらうれしいです…!
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