“残忍な殺人事件”に恐怖…「クリミナル・マインド」新シーズン開幕 “凶悪犯と協力”など緊張感あふれる展開でスタート

2024/09/21 11:10 配信

ドラマ レビュー

司法省&FBI長官がまさかの人物に接触


エミリーは、その夜、この事件含めて3つの確認できた情報から推測できることをメンバーのタラ(アイシャ・タイラー)に聞いてもらうことに。ゴールドスターとは人で、経験豊富な犯人であり、発覚しづらいように捜査を潜り抜ける賢さがあるというのだ。

タラはなぜそんな人物のことを射殺されたFBI副長官が自分たちに隠していたのか疑問視するが、エミリーはかつて自分が対国際テロの特殊部隊にいた経験を踏まえて、犯行声明のように星が刻まれた弾丸を残すゴールドスターの手口から政府に絡んだ人間ではないかと考えた。ただ、プロファイリングで導いたはずのことが、その夜の警官妻を殺した事件は、「今までの犯行は使命があり、冷静だったのに、感情が赴くままに行動したように思える」と崩れてしまっていた。

調べを進めると、タラの元恋人で司法省のレベッカ(ニコール・ペイセント)が刑務所にいるヴォイトに接触していることが判明。さらにそれより前に、FBI長官もヴォイトに会っていたことが明らかになった。

ヴォイトは、ゴールドスターが殺しを犯す動機について「BAUにはつかめない」と挑発。FBI長官はゴールドスターの確かな情報を提供すれば司法取引に応じる考えを示した。


過酷な状況を迎えるBAUメンバーたち


国家の安全を脅かすと思われるゴールドスターを捕まえるために、まさかのシリアルキラーとの協力体制。

前シーズンでヴォイトに拉致監禁されてしまった伝説のプロファイラーであるBAUメンバーのロッシ(ジョー・マンテーニャ)。ロッシはその危険な状況がトラウマとなり、このシーズン17第1話冒頭からヴォイトの幻を見る危うい精神状態になっていた。さらに、エミリーと同様に亡きFBI副長官への責任も感じているようだ。司法取引によってヴォイトをシカリウスとして告発できなくなり、ロッシは怒りに震えた。

BAUメンバーたちは、ゴールドスターが関与した事件をプロファイリングしていく中、妹を殺したヴォイトに接触しようとしていた人物、タイラー・グリーン(ライアン=ジェームズ・ハタナカ)に協力を求めることに。タイラーは、元陸軍の諜報活動を行っていたことから心理的作戦に長けており、ゴールドスターの犯行をひもとくことができると考えたのだ。

ここで動揺したのが、BAUでテクニカルアナリストをしているガルシア(カーステン・ヴァングスネス)。前シーズンでガルシアはタイラーとの間に恋が芽生えたが、職務もあって別れていたのだ。

トラウマに立ち向かわなくてはならないロッシ、強い責任感で事件に挑むエミリー、ガルシアに加えてタラも元恋人と仕事で顔を突き合わなければならない。そして何よりJJ(A・J・クック)、ルーク(アダム・ロドリゲス)も含めBAUメンバーとして、ヴォイトに挑発された中で、国家の危機にもつながりそうな強大な敵と対峙しなければならない。

犯罪者の視点でゴールドスターの行動を予測するヴォイトと、百戦錬磨でやってきた頭脳を駆使するBAUメンバーたちの対抗戦ともいえる様相。それだけではなく、BAUメンバーたちは結束して、ひそかにヴォイトを真実の罪で告発することを諦めていないことにもワクワクする。確実に緊張感が高まるシーズン17の始まりとなった。

「クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪」は、ディズニープラスの「スター」で全シリーズ配信中。シーズン17は、毎週水曜に最新話が更新される(全10話)。

◆文=ザテレビジョンドラマ部