イーロン・マスクの人生と素顔に迫る「イーロン・マスク 夢と野望」 元妻、母親、友人などへの独占インタビューも収録

2024/09/20 18:00 配信

ドラマ 動画

「イーロン・マスク 夢と野望」より(C)72 Films MMXXII

電気自動車「テスラ」への出資やTwitter(現X)の買収など、日本でもたびたび注目を集める起業家のイーロン・マスク。彼の挑戦と戦いの軌跡を描いたドキュメンタリー作品「イーロン・マスク 夢と野望」(全3話)が、動画配信サービス・Huluにて独占配信中。そこで今回は、本作の内容や見どころについて紹介していく。

“デジタル時代の帝王”の40年間の軌跡に迫る「イーロン・マスク 夢と野望」


アメリカの経済誌「フォーブス」で発表される世界長者番付の常連で、“デジタル時代の帝王”として名高いイーロンの生き様に迫った本作。テクノロジーの天才であり、インターネットのパイオニア、そして宇宙を果敢に探査する人物として知られているイーロンだが、彼はその性質上、時に対立を招き、あきれるほどの自信過剰で他人を挑発し、“自分が救世主”だと信じて疑わないような一面を持ちあわせている。

イーロンの40年の人生を定義する輝かしい成功と大きな失敗に迫る本作では、彼の本当の姿や、どのように現在の地位を築いたかが鮮明に描かれる。イーロンの友人や家族、アドバイザーなどへの独占インタビューを通じて、“知人から見たイーロン・マスク”が浮き彫りになっていく。

また赤裸々な独占インタビューに加え、イーロンの幼少期からスペースXの打ち上げ準備の舞台裏までの未公開映像も収録されている。

「イーロン・マスク 夢と野望」より(C)72 Films MMXXII


「Paypal」の創設で大成功…仕事に全てを懸けるイーロン・マスク


イーロンはスタンフォードやシリコンバレーに移住しながらアメリカンドリームを追い求めた。始めは、弟のキンバルと共にスタートアップ企業「Zip2」を立ち上げ、電子決済サービス「Paypal」の創設などで勢いづけ、“触れるものはすべて金に変わる”と言われるほど幸運に恵まれていく。

そんなイーロンのビジネスはネット上のみにとどまらず、常に新しい可能性を模索していた。ある時イーロンは“火星にロケットで到達する”という計画に興味を持ち、スペースX社のCEOに就任しロケット造りを開始した。インターネット業界で成功を収めた若者がロケットを造るということで、専門家からは厳しい目が向けられたが、イーロンの熱意は止まらない――。

それと同時にイーロンが目を向けたのは、電気自動車・テスラ社。自動車に興味を持ったイーロンはテスラ社の株主となり、共同創業者に認定された。EV車・ロードスター造りやカーレースへの参入に奮闘し成果を上げる一方、テスラ社の倒産が危ぶまれると、多くの従業員をクビにした。当時を知る人は「時に高圧的だった」とインタビューで語っており、個人の成長より会社のミッションを優先する姿勢は崩さなかったようだ。

その後もアメリカに金融危機が訪れ、投資家が“自動車産業に出資する”という空気ではなくなるなどの危機に見舞われるイーロン。そんな彼に対して、15年間技術責任者を務めてきた“イーロンの右腕”ことブランデン・スパイクスへのインタビューでは、“彼がいかに仕事に全てを費やしてきたか”が明かされる。またイーロンの母親であるメイは、幼少期から彼に才能があることを信じ続けてきたという。彼女からは、シングルマザーとして彼を育てたエピソードや、家族で南アフリカからカナダに移住した経験談が語られる。

もちろん本作では、周囲の関係者だけでなくイーロン本人の声も余すところなく収録されており、さまざまなピンチに直面した際の“本音”を知ることができる。

「イーロン・マスク 夢と野望」より(C)72 Films MMXXII