森田甘路「むしろ純愛モノのドラマです」【「フリンジマン」スタートカウントダウン(3)】

2017/10/01 06:00 配信

ドラマ インタビュー

独身なのに“愛人同盟”に参加する不思議な役柄・坂田安吾を森田甘路がコメディー色全開に語りまくり!(C)テレビ東京

10月7日(土)夜0:20よりスタートする「土曜ドラマ24『フリンジマン』」。青木U平の同名漫画を原作に、結婚生活に冷め切った3人の男たちが“とにかく愛人が欲しい”と願う、無謀かつピュアな思いをかなえるため、愛人教授・井伏(板尾創路)の厳しい指導の下、“愛人同盟”を結成し、数々のミッションを必死に遂行していくコメディーだ。

第3回となる今回は、坂田安吾役の森田甘路が登場。このドラマだからこその見どころや、自身の務める役柄との共通点など、コメディー色全開に語ってくれた。

――現場の雰囲気はいかがですか?

毎日楽しく過ごしてます。感情の引き出しをフルに、喜怒哀楽を100%出し切ってますね。毎日自分の色んな引き出しを開けてもがいております。

――よく開ける引き出しは4つのうちどれですか?

コメディードラマなんですけど、最後に涙で終わらせようとするんですよ! 監督から指示を受けて、仕込み無しで本気で涙ボロボロ流しながらシーンを終えることが多くて…。

なんかもう…どっとこう、終わった後身体にくるんですよ…。

――なんだかハードそうな現場ですね…。そんな中でも“楽しく過ごしている”と語って下さった理由を伺いたいです。

とにかく主演の板尾創路さんの存在感が現場でもすごく際立っていますね。僕自身にとって「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)でずっと見ていた方だったので、本当に共演していることが感慨深くて、カメラが回っていない時もずっと見てしまいますね。何かが起こるんじゃないかって(笑)。

――(笑)。ちなみに本当に何か事件が起きたことは?

板尾さんはコーヒーを飲むシーンが多いんですけど、リハーサルではラップを被せておいて、本番になったら取るんです。

一度ラップを掛けたまま本番になっていた時があって、普通だったらカメラを止めるんですけど、飲むふりして、一度置いて、そのまませりふを続けていて(笑)。

ほかの“愛人同盟”の3人はリアルに“笑ってはいけない”状態でしたね。雀荘のシーンなんですが、色んなことが起きてました。

――NGカット集が見てみたいですね! ところで森田さんは今回の役作りのために初の金髪にされたと伺いました。

そうなんですよ。僕「シックスセンス」(1999年)の子役のハーレイ・ジョエル・オスメントに似てるって言われるんですけど、金髪にすることでさらに似てしまいました(笑)。

役作りで言えば、映画好きの安吾はマニアックな作品名もよく口にするので、実感を込めて言えるように台本に出てくる映画作品はすべて観ましたね。なのでだいぶマニアックなB級映画も観ました。

安吾はクロエ・モレッツが好きなんですけど、僕もファンなのでそこは共通点でしたね。女性に対して少し距離感があるのも似ているし。

――安吾だけ独身なのに“愛人同盟”に参加する不思議な役柄ですよね。

(食い気味に)むちゃくちゃですよね! なんか僕だけすごいむちゃくちゃな設定なんですよ!

ただ僕自身、青春時代に苦い思い出があって、女性に距離をおいている時代もあったので…。安吾もトラウマを持つ役柄で、役作りには困らなかったですね。卑屈なんですよ、僕も女性に対して(笑)。安吾の気持ちは痛いほどわかります。

だから役作りというと本当に金髪くらいなんですよ。ただ、クランクアップの時髪がなくなるんじゃないかってくらい色を抜いてますからね。僕の毛量にもご注目下さい。

――意外な注目点ですね(笑)。ちなみに今回板尾さん演じる井伏から愛人作りを教わる作品ですが、板尾さんご本人に実際に何かを教えてもらうとしたら、聞いてみたいことはありますか?

僕は大喜利が好きなので、その極意を教えていただきたいですね。現場でも板尾さん独自の大喜利力が垣間見える瞬間があるんですよ。

こないだも、現場用語でその日の最後のシーンを撮影することを“マティーニ”って言うんですけど、日本でマティーニって言うのはオシャレすぎないかってみんなで話してたんですよ。

そこで日本版のマティーニを考えようって議題になった時に、板尾さんがぼそっと「あっついお茶人数分」っておっしゃって、僕すごく感動して!

これはもうまさにですよね。シメとしてはそうですよね! 日本ではそうだ!!って。これが一瞬で頭に浮かぶって、やっぱり尊敬しちゃいますよ。

――現場でも天才ぶりを発揮されているんですね…。さて、最後に視聴者へメッセージをお願いできますでしょうか。

“不倫”というワードだけで食わず嫌いせずに…中身は逆にハートフルで、むしろ純愛モノなんです。いい意味で裏切ってくれるので、騙されたと思って観てもらえたら嬉しいです。