ある日、突然「掃除屋辞めようと思ってる」と裕ちゃんは大助と一平に退職を宣言する。面食らう一平に対し、大助は落ち着いた様子で「一回考えさせて」と返す。その後、仕事中もどことなく気まずい大助と裕ちゃん。
仕事終わりに、裕ちゃんは喫茶「デルコッファー」へ。心音(さとうほなみ)に「掃除屋を辞めることにした」「大助に言った」と明かし、事故当時のことを振り返る裕ちゃん。関係が崩れることを恐れて大助に「ごめん」を言わせなていなかった。裕ちゃんもまた、大助に掃除屋を誘われた際に「ありがとう」は伝えていなかった。そんな立ち止まっている大助との関係に区切りをつけるため、決心したのだった。
裕ちゃんの話を聞いた心音は「私もそう」とぽつり。「なんも話さず、ずっとここにいる感じ」と明かす。実は、心音もデルコッファーを閉めて、渋谷で新しく喫茶店を開こうとしていた。「お互い、大助の荷物軽くしてあげないとだね」と笑う心音に裕ちゃんも「そうだね」と返し笑顔を見せる。
裕ちゃんが帰った後、大助もデルコッファーに訪れていた。久しぶりの再会で気まずい心音と大助。開口一番に心音は「ごめんなさい」と謝罪する。以前、裕ちゃんの事故のことで放った心音の一言により二人は仲違いをしていた。
心音はデルコッファーを閉めることと、その理由を大助に明かす。祖父から継いだ店を守るためではなく、真剣に喫茶店経営をしたいと考えていた。それを聞いて、デルコッファーがなくなることに寂しさを感じつつも、理解を示す大助。
すると、「今までごめんね」と再び謝る心音。大助が二人の将来に対して「答え」を出してくれると思い、責任を背負わせてしまっていたと話す。「待つのは止めることにする」と伝え、前に進もうとする心音の姿を見て、大助は静かに心音を抱きしめる。
渋谷に出掛けた帰り道、開いていた体育館に寄る大助と心音。中に入ると、そこには裕ちゃんがいた。大助と裕ちゃんはバスケットボールを触りつつ、学生時代を振り返る。当時のことを思い出して笑い合う二人。すると、「実はさ、今リハビリしてて」と口を開く裕ちゃん。続けて「もう少ししたら歩けるようになるって、だからもう大丈夫だから」「今までごめん」と明かす。
それに対し大助は「まじか…」とどこか安心したようなうれしそうな表情を見せて「こっちこそごめん!」と頭を下げる。そして、お互いに「ありがとう」と言い合い、止まっていた二人の時間が動き出したのだった。
大助と裕ちゃんのこじれた関係が解消された第11話。視聴者からは「好きだなぁ」「今クール、一番面白いドラマ」「最終回、楽しみ」「めっちゃいい」といった投稿が相次ぎ、反響を呼んでいる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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