「全力を尽くせば自分の周りの景色が変わる」…キム・セジョンが全力で仕事に向き合う感動作「今日のウェブトゥーン」の心に響く名セリフ4つ

2024/10/05 10:00 配信

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「今日のウェブトゥーン」より原作/松田奈緒子「重版出来!」(小学館刊),(C)SBS,(C)Naoko Mazda/Shogakukan

先輩PD、ベテラン作家…人生の大先輩たちの名ゼリフ


マウムだけでなく、同僚PDや命を削って作品を作り上げる作家たちなど、悩みながら生きるすべての登場人物にとっての“成長記録”である本作には、勇気をもらえる名ゼリフがたくさん!心に響くそれらのごく一部をチェックしてみよう。

「全力を尽くせば、次のステージが見えてくる」――チャン編集長

高学歴のジュニョンは、作家の雑用もこなさなければならないウェブトゥーン編集の仕事がいやでたまらない。そのうえ業績も振るわない編集部はあと1年で解散の可能性もあると聞き、チャン編集長に異動を願い出る。

そんなジュニョンにチャン編集長は、名作漫画「ベルセルク」のセリフ<逃げた先に楽園はない>を送り、「何か身につけて会社に貢献しろ。全力を尽くせば、次のステージが見えてくる。自分の周りの景色が変わる」とアドバイス。この言葉をきっかけに、漫画に興味がなかったジュニョンは名作漫画を読み漁り、ウェブトゥーンの魅力に気づいていく。後ろ向きだったジュニョンの目覚ましい成長ぶりも、本作の大きな見どころの一つだ。

「レイヤーを分ければ、本質が見えてくる」――漫画家ペク・オジン

先輩PDたちにも、悩みはある。ストーリー後半では、ウェブトゥーン編集の仕事に誇りを持つ理想の上司・ソク副編集長が自身の身の振り方について悩むエピソードが登場する。

ベテラン漫画家ペク・オジン(キム・ガプス)は、そんなソク副編集長の表情を一目見て「何か悩みでもあるのかね」と察した様子。「悩んでいるなら“レイヤーを分けて”考えてみなさい。重なっているレイヤーを消して一つずつ見れば、本質が見えてくるんだ」と語り掛ける。

紙に描く絵とは違い、ウェブ上では登場人物やモノ、背景といった要素を切り離して画面に表示し、個別に修正することができる。その要素“レイヤー”を一つずつ切り離してみれば、悩みの本質が見えてくる――。紙の漫画家として30年活動したのち、ウェブに活動の場を移して“新人”として再出発し、デジタルツールの使い方に四苦八苦するペク作家らしいアドバイスだ。なお、このペク作家がデジタルに対応できず引退の瀬戸際まで追い込まれるエピソードが、序盤の大きな見せ場。マウムの初仕事として印象的に描かれている。