辛いシーンも多かった本ドラマだが、最終話は全編涙なくして見られないと言っても過言ではないほどだった。マヤを刺した後の逃避行では、これまでのことがうそのような楽しいデートの瞬間が。無邪気に笑う浩然と千紘がかわいらしいが、それが逆に刹那の幸せのように思えて涙があふれてくる。
さらに逃避行の最後、電車のホームのシーンでは涙が止まらなくなってしまった。千紘のことを思うからこそ、自分がそばにいてはいけないという浩然の気持ちが伝わってきて胸を締め付けられる。浩然の気持ちに気づいて焦る千紘の必死な姿も涙腺を刺激する。
そして、クライマックス。現在の千紘の様子をSNSで知り、涙を流す浩然にこちらも号泣させられる。意外と感情を隠そうとせずにさらけ出してしまう浩然に心を揺さぶられてしまった。これまでまともな教育も受けられず人間関係も築き上げられずに来たのだろうという浩然の過去が忍ばれて、切ない気持ちでいっぱいになる。1話目では底辺男の千紘が不憫に思えたが、実は浩然のほうが壮絶な過去を背負っていて絶望的な状況にあることが話数が進むたびに明かされていき、胸が苦しくなった。その後のラストでは切なさの中に希望が感じられ、涙腺崩壊してしまった。
SNSでも「控えめに言ってボロボロ泣きました」「苦しいところもたくさんあったけどその中に幸せいっぱい詰まってた!」「久しぶりに涙流しながらドラマみたわ」「なんて言葉で表現したら良いかわからない、とにかく涙止まらない」「すごい、のひと言しか出てこんよ…」「こんなに涙が溢れて感動の渦に包まれるとは」と感動のコメントが多数寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳
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