<杖と剣のウィストリア>最終回の見どころは「ヒートアップするアクション」プロデューサー陣が明かす制作の舞台裏

ゼロからモノを作っていく過程が喜び

「杖と剣のウィストリア」より(C)大森藤ノ・青井 聖・講談社/「杖と剣のウィストリア」製作委員会


――最終回目前(記事配信時)ですが、全話通して印象深いシーンはありますか。

峯岸P 10話以降はクライマックスに向けて、ずっと戦闘が続く展開になっていまして、ここをどうにかまとめるため、いま現在(取材時)、非常に注力しています。なので、進行中ということもあり、ラスト3話ですね(笑)。

青山P 僕は先程、ユリウスの話をしたのですが、第6話ですね。ユリウスってここで視聴者の皆さんの恨みを買ったと思うんですけど、第7話のラストでボコボコにされるんです。そのラスト50秒のアクションで、ウィルがユリウスを最後にぶっ飛ばすところまでの一連のシーンは、何度見てもテンションが上がりますし、スッキリしますよね(笑)。

――見直したくなってきました(笑)。ところで、本作はTVerでも最新話が見逃し配信されていますが、お二人はTVerをご覧になったことは?

青山P ネットで話題になっている番組を観る際に活用させていただいていますね。あと、スマホで観たいなと思っているドラマはTVerさんでチェックすることが多いです。

峯岸P 私も本放送を見逃してしまったものを追いかける際に使わせていただいています。ただ年齢的な視力の衰えがありまして…(笑)。スマホではなく、家で大きめのタブレットで観たりしています。

「杖と剣のウィストリア」より(C)大森藤ノ・青井 聖・講談社/「杖と剣のウィストリア」製作委員会


――あらためて最終話の見どころをお願いします。

青山P ここから先、クライマックスに向けてどんどんボルテージが上がっていきます。それだけに制作は本当に大変で(笑)。けれど、そこまでやれば満足いただける作品ができるはずだとも思っています。最後まで楽しんでいただける作品を期待していただきたいですね。

峯岸P ラストに向かって、アクションも激しく、盛り上がっていきます。いま皆さんに楽しんでいただけるようにと思って、スタッフ一同、一生懸命やがんばって制作しています。

――放送が待ち遠しいです。最後に、いまお仕事の中で感じられる、アニメーション制作の喜びや、醍醐味をお聞かせください。

青山P 月並みですが、やっぱり作品が完成して、世に出て反響をいただいたときかなと。そして、仕事としてちゃんと作品をヒットさせること。それによってたくさんのスタッフが報われますし、真にやっていてよかったなと思えます。

峯岸P そのとおりですね。やはり作った以上はリリースして、お客さんに観て楽しんでいただくことが大前提ですよね。ただ、私の場合は制作現場に直接関っていることもあって、本当にもうゼロからモノを作っていく過程が好きなんです。たとえば、この作品においては原作というベースがありますが、 原作がないときは、本当にお話どころか、スタッフ=人間もいない(笑)。そういうところから形にして、最終的に映像にしていく。そこが非常にやりがいを感じる部分ですし、いつも楽しい部分でもありますね。

「杖と剣のウィストリア」キービジュアル(C)大森藤ノ・青井 聖・講談社/「杖と剣のウィストリア」製作委員会

■取材・文/河内文博(アンチェイン)